2025年最新版!子供の習い事に剣道を選ぶ理由と始め方|年齢別・費用・教室選び完全ガイド

礼儀も体力も育つ習い事を探しているなら、剣道はその最有力候補です。
本記事では、子供の成長段階に合わせた剣道の始め方、費用や教室選びのポイント、そして90日で続けられる習慣化のコツまでを、5歳息子と3歳娘を育てる筆者の一次体験とともにお届けします。

剣道は「礼に始まり礼に終わる」──。
その言葉の通り、心と体を同時に育てる日本ならではの教育型スポーツです。
この記事を読めば、道場選びから挫折防止まで、剣道を安心してスタートできる全体像がつかめます。

なお、本記事には一部に広告を含む箇所がありますが、皆さまの追加的な情報収集およびご判断の一助となることを目的に掲載しておりますので、お役立てください。

また、「この部分をもっと知りたい」「他の習い事との比較記事が読みたい」などのご要望がありましたら、記事末尾のコメント欄またはお問い合わせフォーム(PCは上部メニュー/スマホは左上メニュー)からお気軽にお知らせくださいね。

目次

第1章:子供の習い事に剣道を選ぶ理由と向き・不向きの見極め

子供の習い事に剣道。
「礼儀も身につきそう」「でも費用が高いって聞くし…」「うちの子に向いてるのかな?」

そんな風に、メリットと不安が入り混じって迷っていませんか?
この記事では、5歳の息子をもつ筆者のリアルな体験も交えながら、「剣道という選択」の全体像をやさしく解説していきます。

選ぶ前に知っておきたい「良さ」と「気をつけたい点」、そして向いているお子さんの特徴を、なるべく具体的にまとめました。
まずは、剣道を習うと何が育つのか──一緒に見ていきましょう。

剣道にはどんなメリットがあるのか?【礼儀・集中・姿勢の宝庫】

剣道の魅力は、単に「運動になる」というだけではありません。
心と体の土台をつくる習い事として、他のスポーツにはない独自の価値があります。

以下の表に、主なメリットをまとめました。

スクロールできます
メリット項目内容の概要
礼儀作法が身につく「礼に始まり礼に終わる」。あいさつ・正座・感謝が習慣になる。
集中力が育つ一瞬の判断と観察力。試合では“間合い”がすべて。
姿勢と体幹が整う正しい構えを繰り返す中で、自然と姿勢が美しくなる。
メンタルが鍛えられる暑さ・痛み・悔しさを乗り越える経験が、忍耐力に変わる。
空気を読む力がつく声を出し、気配を察し、非言語のやり取りに強くなる。

実際、うちの5歳の息子は、道場に通うようになってから「おはようございます!」と背筋を伸ばして言うようになりました。
普段の生活にも、確かな変化が感じられます。

剣道は、“型”を通じて“型にはまらない心”を育てる武道です。稽古中の無言の間合いの中で、子供たちは“空気”の読み方を学んでいるんですよ。

「勉強の集中力が上がった」「姿勢が良くなった」など、親御さんの実感も多く聞かれます。
小学生低学年なら、まず「礼儀・姿勢・集中」が育つことが一番の収穫になるはずです。

剣道を始める前に知っておきたいデメリット【費用・暑さ・地味さ】

剣道は素晴らしい武道ですが、「気をつけるべき点」もきちんと把握しておきたいところです。
筆者も、始める前に知っておけば安心だったなと思う点をまとめました。

スクロールできます
デメリット項目対応・工夫
初期費用がかかる防具一式でまとまった出費。ただし中古・レンタル活用で軽減可能
練習時間の確保が必要週2〜3回ほどだが地域差がある。家庭スケジュールとのすり合わせが大事
暑さ・匂いの対策が必要防具は蒸れる。陰干し・消臭スプレーなどで予防可能
初期の練習は地味素振り・礼法から始まる。成果は“見えにくくても確実に積み上がる”
用具の手入れが必要竹刀・防具のメンテが欠かせない。親のサポートが不可欠

防具の価格に関しては「価格はリンク先をご参照ください」が基本ですが、我が家ではまず道場の貸出防具から始めました。
先輩ママに譲ってもらった小手も、洗浄クリーニングで新品同様になり、とても助かりました。

最初から“すべて新品”にこだわる必要はありません。サイズさえ合っていれば、お古でも立派な道具です。続けるうちに“これを自分用にしたい”と思える一品が見えてきますよ。

また、稽古後は汗でぐっしょりになります。
特に夏場の防具の匂い対策は親の悩みどころですが、「干す・拭く・スプレー」の3セットでかなり軽減できます。
習慣にしてしまえば、むしろ子ども自身が進んで手入れするようになりますよ。

剣道に向いている子・向かないかもしれない子の特徴とは?

剣道は多くの子に適していますが、それでも相性の良し悪しは存在します。
以下のようなポイントを参考に、お子さんのタイプを見極めてみてください。

向いているタイプの特徴

  • 礼儀やルールを守ることに抵抗がない
  • 声を出すのが得意、または好き
  • コツコツ繰り返す練習が苦でない
  • ごっこ遊びや「型」への興味が強い
  • 剣道具を見てワクワクする

ちなみに、うちの息子は“チャンバラごっこ”が大好きで、初めて竹刀を握った日は「早く“メーン!”ってやりたい!」と大興奮でした。
道場の先生に「構え方からね」と言われて少しシュンとしていましたが、稽古の帰り道には「次いつ行くの?」と聞いてくるほどでした。

剣道に一番向いているのは、“やってみたい”という気持ちがある子です。最初はおとなしくても、稽古で目を輝かせる瞬間が来るものです。

配慮が必要なタイプ

  • 音や衝撃に敏感(面打ち音など)
  • 大きな声を出すことに強い抵抗がある
  • 集団での行動や指示にストレスを感じやすい
  • 汗をかくこと自体が好きでない
  • 運動そのものが苦手ではなく“嫌い”

こうした特徴がある子でも、本人が剣道に興味を持っていれば乗り越えられることが多いです。
逆に、適性があっても「やりたくない」と思っている場合は、無理に始めさせても続きません。

お子さんの本音を、ていねいに聞き取ってあげることが何より大切ですね。

向き・不向きを確かめる「5分チェックシート」

お子さんが剣道に合っていそうかを、家族で一緒に話せるチェックリストをご用意しました。
気軽にやってみてください。

スクロールできます
質問はい/いいえ
礼儀やあいさつに興味がある□ はい □ いいえ
同じ練習を繰り返すのが好き□ はい □ いいえ
大きな声で返事や応援ができる□ はい □ いいえ
型遊びやごっこ遊びが好き□ はい □ いいえ
剣道具を見て「かっこいい!」と思う□ はい □ いいえ

3つ以上「はい」があれば、かなりの“剣道適性あり”です。
1つでも「ビビッと来た」なら、体験に行ってみる価値は十分あると思いますよ。

よくある誤解とその真相をやさしく解説します

はじめて剣道を習わせるにあたって、不安や誤解はつきもの。
ここでは、特に多い3つの誤解を取り上げ、事実ベースで解きほぐしていきます。

「ケガが多くて危ないのでは?」

剣道は防具で身体を守りながら行うスポーツです。
竹刀は先が割れていないか毎回チェックしますし、打突部位も限られています。
確かに多少の青あざや筋肉痛はありますが、ルールと安全配慮が徹底された競技ですので、安全配慮が重視され、重大事故はだが、竹刀点検や熱中症対策は必須です。

むしろ“礼に始まり礼に終わる”が徹底されているぶん、乱暴な行為が起きにくいのが剣道の特徴です。

「女の子には向いていないのでは?」

そんなことはありません。
剣道は体格や力ではなく、“間合い”や“技術”の競技です。
女子選手が全国で優勝する例もあり、女性の高段者も多数います。

うちの娘(3歳)も、兄の稽古を見て「私もあのかっこいいマスクつけたい!」と目を輝かせています。
女の子にこそ、自信を持ってもらえる習い事だと私は感じています。

「小さい頃から始めないと手遅れ?」

そんなこともありません。
剣道は生涯スポーツといわれ、大人から始めて段位を取る人も多いです。
実際、高校から始めて大学で二段を取った知人もいます。

始めるのに“早すぎる”も“遅すぎる”もありません。剣道は、自分のペースで深めていける武道です。

剣道の稽古はどんな流れ?上達の全体像を知っておこう

「防具を着けて打ち合う」といったイメージが先行しがちですが、実際の稽古はとても段階的です。
以下の流れで少しずつレベルアップしていきます。

剣道の基本的な稽古の流れ

スクロールできます
項目内容
道場の出入りや開始・終了時に丁寧に行います
準備運動体を温め、ケガを防ぐストレッチを行います
素振り竹刀の正しい振り方を反復練習します
基本稽古「面」「小手」などの打突を基本から学びます
防具着装徐々に防具を着けて、打たれ慣れていきます
地稽古実戦形式の練習。自由稽古で技を磨きます
形稽古木刀を使って決まった型を演武します
整理体操・礼心を静め、稽古を終えます

最初から防具を着けてガンガン打ち合うことはありません。
むしろ「正しい構え」「丁寧な礼」「まっすぐな素振り」といった基礎をしっかり積み上げます。

初心者から大会出場までのステップ

お子さんが剣道を始めてから、どのようにステップアップしていくのか。
以下のような段階をイメージしておくと、親としても安心して見守れます。

スクロールできます
ステージ内容のイメージ
初期(0〜3ヶ月)素振り・すり足・礼法中心。防具はまだ不要。
初級(3〜6ヶ月)防具にチャレンジ。基礎打ちが始まります。
中級(6ヶ月〜1年)昇級審査・試合に挑戦。剣道が“競技”になる時期。
上級(1年〜)技術の深まり・昇級(※子どもは段位ではなく級位)・大会上位などが目標に。
※中学生以上で受審資格を満たせば、段位(初段=満13歳以上)に挑戦可能。

我が家の息子も、最初の3ヶ月はとにかく素振りばかりでした。
でもある日、「お父さん、今日“面!”って言って当たったよ!」と嬉しそうに報告してくれました。

“できた!”の感覚を積み上げていくのが剣道の醍醐味です。試合や段位は、その先に自然と見えてきます。

一番大切なこと:まずは体験して、子どもと一緒に感じてみる

あれこれ調べるより、まずは体験稽古に参加してみてください。
道場の雰囲気、先生の言葉、他の子どもたちの様子──
何より、お子さんの目がキラリと光るかどうかを見てあげてください。

わが家も、体験会で息子が「また行きたい」と言った瞬間に入会を決めました。
迷っていたはずの私たち親の背中を押してくれたのは、子ども自身の気持ちでした。

第2章:年齢別ガイド|小学生・中学生・高校生の剣道の始め方と続け方

お子さんが剣道に興味を持ったとき、親として気になるのが「いつ、どんなふうに始めるのがベストなのか」という点ではないでしょうか。
年齢によって目的もサポートの仕方も少しずつ変わります。

この章では、小学生・中学生・高校生の3つのステージに分けて、無理なく続けるための実践ポイントをまとめました。

小学生の剣道:遊びと礼儀をつなぐ“楽しい導入期”

小学校低学年で剣道を始める子はとても多いです。
この時期の一番のねらいは、礼法・体幹・集中力を“遊びながら習慣化する”ことです。

最初の3ヶ月でつくる「剣道が好き」の土台

スクロールできます
月数主な内容家庭でのサポート例
1ヶ月目素振り、すり足、構え、あいさつ一緒に5分素振り、稽古前後の声かけ
2ヶ月目打突練習(相手あり)新聞棒でチャンバラ遊び
3ヶ月目防具に挑戦、簡単な打ち合い防具干しを一緒に行う、道着の準備習慣化

たとえば、うちの息子(当時5歳)は「チャンバラごっこ」の延長で剣道を始めました。
最初は素振りばかりで「まだ打てないの?」と不満げでしたが、2ヶ月目に先生が面を出してくれた日、「メーンッ!」と打てた瞬間から稽古が楽しくなったようです。

小学生の低学年では“型”や“強さ”を教えるより、“剣道って楽しい!”という感覚を育てる方が先です。そうすれば自然と礼儀も身についてきますよ。

親の役割は「環境づくり」と「心の支え」

この時期の剣道は、親の支えが鍵を握ります。
特に防具や竹刀の保管・準備、スケジュール管理などは、大人の段取りがものをいいます。

我が家では、以下のような“環境デザイン”を取り入れました。

  • 道具置き場の固定化:玄関横に専用ラックを設置
  • 稽古日前夜のチェックリスト:防具/タオル/水筒の確認
  • 送迎当番を夫婦で分担:「火曜はパパ、金曜はママ」

こうした習慣が定着してくると、3年生頃には息子自身が「今日は素振りしとこうかな」と自発的に動くようになりました。
“やらされている感”ではなく、自分の意思で準備する仕掛けがとても大事に感じます。

子どもは“自分の居場所がある”と感じた道場なら、自分から通いたくなるものです。家庭でのサポートがその感覚を後押ししてくれます。

「剣道の礼法が、家でのあいさつにもつながってきた気がするんです」──そんな親御さんの声も少なくありません。
まずは週2回、“楽しみながら礼儀が身につく時間”を一緒に作っていけるといいですね。

中学生の剣道:部活と道場の“いいとこ取り”を見つける

中学生になると、剣道が「楽しみ」から「競技」へと進化していきます。
学校の部活に加え、地域の道場との併用を考えるご家庭も増えてきます。

部活と道場、それぞれの特徴と違い

スクロールできます
項目学校の部活地域の道場
指導者教員が顧問(専門外もあり)有段者・経験豊富な先生が多い
練習頻度週4〜5日程度(※ガイドライン上は休養日週2日以上を確保)。
地域・学校により差あり。
週1〜2回程度
稽古内容チーム練習/試合中心基礎の徹底/技術の深掘り
人間関係同じ学校の仲間他校・異年齢の仲間との交流

部活には「仲間と切磋琢磨できる楽しさ」があります。
一方で道場には、礼法や技術の“本質”にじっくり向き合える魅力があります。

たとえば、私の友人のお子さんは部活がある日はそちらを優先し、日曜は地域道場で先生から個別にアドバイスをもらうスタイルにしていました。
両方をうまく組み合わせることで、技術も精神面も安定してきたと話していましたよ。

中学生こそ、“部活で鍛え、道場で学ぶ”スタイルがハマりやすい年代です。週末だけでも道場に来ると、剣道観が変わります。

勉強との両立を前提とした“柔軟な稽古設計”を

中学生は部活・塾・家庭学習…と予定が詰まりがちです。
この時期に一番大切なのは、無理のない継続計画を立てることだと思います。

我が家では、習い事と勉強のバランスをとるため、次のような方針で考えています。

  • 定期テスト前は道場を休んでOK
  • 平日は学校の部活のみ、道場は週末に集中
  • 疲れている日は“素振り10本だけ”でも達成感をつくる

親としての声かけも、「行かなきゃダメ」ではなく「今日は気分どう?」と尋ねるようにしています。
選択の余地があるだけで、子どもの意欲は変わると実感しています。

高校生の剣道:段位取得や進路とつなげて“意味づけ”する

高校生になると、剣道は将来につながる自己投資へと変化します。
段位の取得、部活動での役割、高校総体や進学との関係など、目標がより明確になってきます。

高校生の剣道の目標設定は「OKRフレーム」が有効

OKR(Objectives and Key Results)は企業でも使われる目標管理法ですが、実は高校生の剣道にもよく合います。
たとえばこんなふうに使います。

スクロールできます
項目内容
Objective「高体連の県大会ベスト8」
Key Results①勝率80% ②週2回朝練継続 ③副将としてチームをまとめる
Weekly Plan火金の朝練:素振り+動画研究/週1でビデオ振り返りミーティング

自分で数値目標を立て、週ごとに振り返ることで、主体的な取り組みが生まれます。
剣道を“自分事”にするには、OKRを使って「自分で作った目標」に取り組むのが一番だと感じます。

剣道は“誰かにやらされるスポーツ”ではありません。自分で目的を持てば、技もメンタルも一気に伸びていきます。

引退後も役立つ“教えることで深まる学び”

高校3年で部活を引退したあとも、剣道の経験は残ります。
後輩への指導や就職活動でのアピールなど、剣道で得た力を“活かす場面”が増えていきます。

私の教え子は、就職の面接で「部活で後輩指導をしていました」と話したことで、面接官から「剣道で培った礼儀や責任感が伝わる」と好評価をもらっていました。
その子は“自分で立てた目標を継続した力”が評価されたそうです。

高校剣道の醍醐味は、“教わる側から教える側へ”の移行です。教えることで自分の剣道が本物になります。

高校時代は技の完成というより、“剣道との関係をどう深めるか”が問われる時期ですね。
進路の方向性にもよりますが、剣道が“人生の自信”になるタイミングだと感じています。

第3章:近くの剣道教室の選び方と、入会までに知っておきたい実務ガイド

「うちの子に剣道を習わせたい」
そう思ったときに、最初にぶつかるのが「どこで始めればいいの?」という疑問ではないでしょうか。

本章では、失敗しない教室選びのポイントから、入会までの流れ、費用のリアル、道具の揃え方まで
5歳息子&3歳娘をもつ筆者の体験も交えながら、やさしく・正確にご案内します。

教室選びで失敗しないための“見るべき5つの視点”

見学や体験で得られる第一印象は、入会後の継続にも大きく影響します。
私自身も3つの道場をまわった経験がありますが、雰囲気・先生・通いやすさなど、見るべきポイントは意外と多いのです。

以下の表に、チェックすべき観点をまとめました。

スクロールできます
チェック項目見るべきポイント
指導者の対応子ども目線で話す/初心者に優しい/メリハリのある教え方
礼儀・安全面あいさつ・礼の習慣/滑りやすい床・狭すぎる場所の有無
子どもの様子稽古中の表情/終了後の笑顔/同年代の子がいるか
親の関与度見守りだけでOKか/父母会の雰囲気/送迎ルール
通いやすさ家からの距離/終了時刻/他の習い事・生活との相性

“また来たい”と子どもが言った道場が正解です。親の視点だけでなく、子ども自身の反応をよく見てあげてください。

うちの息子の場合、最初に行った道場では先生が少し厳しく、泣いてしまいました。
でも3つ目の体験道場では、先生が手を取って一緒に素振りしてくれて「また行きたい!」と目を輝かせていたんです。

決め手は“子どもの表情”だと、今でも思います。

剣道教室の探し方|ネットと口コミは併用が安心

「そもそも近くに道場なんてあるの?」という方もいるかもしれません。
実は、意外なところに剣道教室があるものです。

剣道教室を探す主なルート

スクロールできます
探し方補足ポイント
ネット検索「◯◯市 少年剣道」「◯◯区 剣道 道場」などで調べる
剣道道場連盟全日本剣道道場連盟の検索ページが便利
自治体の広報スポーツ少年団や公民館の案内をチェック
学校・ママ友の紹介意外とローカルな情報が入ってきやすい
武道具店地元の道場情報が集まっていることも

私の場合、知り合いのママから「○○小の体育館で週2でやってるよ」と教えてもらったのがきっかけでした。
ネットでは出てこない道場も多いので、リアルな口コミと併用するのがコツです。

“公式サイトを持っていない道場”が多数派です。探すなら“足”と“人づて”を上手に使ってくださいね。

剣道教室の費用と時間の目安|入会前に必ず確認したい項目一覧

見学や体験で「ここにしようかな」と思ったら、次は実務面のチェックです。
とくに費用やスケジュールは、家庭との相性を左右します。

以下のような点を事前に確認しておくと、入会後のトラブルも防げます。

入会前に聞くべきチェックリスト

スクロールできます
項目内容備考
月謝・入会金月ごとの支払い金額・初期費用月謝の相場はリンク先をご参照ください
稽古回数・時間帯週何回か/開始・終了時間/曜日夜遅すぎると継続しづらくなります
保険・審査費スポーツ保険や昇級審査料など年に1〜2回程度発生する道場もあり
用具の用意いつまでに防具を用意すべきか最初は竹刀だけでOKな道場が多数
保護者の関わり方父母会の有無/当番制の有無など忙しい家庭はここも要確認
休会・退会のルール月謝の停止可否/道具の返却等明文化している道場は安心です

私たちは初回体験のあと、先生に「初心者なので最初は竹刀だけで参加して、慣れたら防具をそろえる形でいいですか?」と相談しました。
すると「もちろんOKです。だいたい3ヶ月目くらいから防具を使いますよ」と、親切に教えてもらえました。

道場によっては“初心者は防具貸出あり”や“兄弟割引”など、柔軟な対応をしています。聞かれたら丁寧に答えますので、遠慮せず質問してくださいね。

剣道に必要な道具と揃え方|最初は“全部揃えなくていい”のが現実です

「道具って全部でいくらするの…?」
初めて剣道に触れると、この不安が真っ先に浮かびますよね。

でもご安心ください。
実際には、段階的に揃えていく家庭が多数派です。

最初から防具を全部揃える必要はありません。

剣道に必要な主な道具一覧

スクロールできます
種類内容補足ポイント
竹刀竹を四つ割りにした竹製の剣(※代替の化学製品も可)
まずはこれ1本から
子どもの身長に合わせたサイズ選びが重要
剣道着・袴稽古着とスカート状の下衣化繊製は扱いやすく小学生に人気
面手拭い面と頭の間に巻く布吸汗・抗菌・好みの柄など
防具一式面/小手/胴/垂れのセット初心者用は軽くて扱いやすい
防具袋防具を収納・運搬するバッグリュック型は子どもでも背負いやすい
木刀剣道形の練習用初期には使用しない場合もあり

私の息子は、入会して3ヶ月ほどは道場の防具を借りて参加していました。
防具を買うときは防具店でしっかり試着して、サイズぴったりのものを選びました。
(面が大きすぎると動くたびにずれて危ないので注意です。)

最初は“すべて揃える必要”はありません。道場に相談して“何が必要で何が借りられるか”を明確にすれば、費用も抑えられますよ。

防具は新品?中古?レンタル?|無理せず始める選択肢

防具を揃えるにはある程度の出費がかかります。
ですが、それを理由に剣道をあきらめる必要はありません。

選択肢は3つあります。

防具の入手方法と特徴

スクロールできます
方法メリット注意点
新品購入清潔・長持ち・カスタマイズ可初期費用がかかる/成長による買い替えあり
中古・お下がり費用を抑えられる/先輩から譲ってもらえるサイズ・衛生・破損チェックが必要
道場レンタル初期費用ゼロで始められる数に限りあり/長期間の利用は難しいことも

うちは最初、兄弟で使っていたという知り合いから「小手だけ譲るよ」と言ってもらい、足りない防具は道場でお借りしました。
もちろんサイズは再調整して、面紐や手拭いだけは新品を用意しました。
そうすることで、子どもにも“自分の道具”への愛着が生まれるんです。

サイズが合っていれば中古も大歓迎です。逆に、大きすぎる新品は動きづらくて上達を妨げる場合もあります。

最初の連絡と体験稽古の流れ|実際のやりとり例つき

道場が決まり、体験してみようという段階になったら、いよいよ連絡を取ります。
「メールでいいの?」「持ち物は何?」と不安になりますよね。

私が実際に送った体験申し込みメールを元に、テンプレートをご紹介します。

体験申込みメールのテンプレート

件名:見学・体験稽古希望(○○小〇年・○○○○)

○○剣道教室 ご担当者様

はじめまして。○○小学校〇年生の息子の母○○と申します。

ホームページで貴教室を拝見し、子どもに剣道を習わせたくご連絡いたしました。

一度見学または体験稽古をさせていただけますでしょうか。

ご都合の良い日時を教えていただけると助かります。

また、持ち物や服装などのご指示があれば教えてください。

どうぞよろしくお願いいたします。

メール送信後、1~2日以内に丁寧なお返事をいただき、体験日は翌週に決まりました。
この時点での先生の雰囲気がとても親しみやすく、「ここなら続けられそう」と安心感を持てたのを覚えています。

第4章:90日で剣道を習慣化するコツと、親子で乗り越える挫折ポイント

「剣道を始めたけど、最近ちょっと行きたがらなくなって…」
「このまま続けてくれるのか、親のほうが不安になってきた…」

そんな声は本当に多く耳にします。
でも大丈夫です。続けるためには、“がんばらせる”より“仕組みで支える”ことがとても大切です。

この章では、習慣化に役立つ行動デザインと、モチベーションの波をうまく乗り越える方法を、一次体験ベースでお届けします。

90日で「通うのが当たり前」に変えるシンプルな習慣設計

人の習慣形成には個人差が大きく、研究では中央値がおよそ66日(18–254日)と報告されています。目安として2〜3か月程度かかると考えるとよいでしょう。
最初の3ヶ月は、とにかく「剣道=日常」になるよう、無理のない仕組みを作ることがカギです。

週2回×90分のモデルスケジュール(小学生向け)

スクロールできます
曜日ポイント
火曜17:00 宿題 → 18:30 稽古 → 20:00帰宅稽古前に宿題を済ませておく
金曜同上翌日休みなので多少の疲労もOK
土日剣道は休み/友達と遊ぶオフがあることで燃え尽きを防ぐ

我が家では、この“火金剣道”リズムにしたことで、生活全体が自然と整っていきました。
「今日は剣道だよ〜」と声をかけるだけで、息子が道着の準備を自分でするようになったのは、感動モノでした。

決まった時間に決まった行動を入れるだけで、子どもは“考えなくても動ける”ようになります。剣道が生活の一部になれば、続くんです。

習慣化の裏ワザ「もし〜なら〜する」の魔法

これは心理学で言う「実行意図(if-thenプラン)」という習慣化手法です。
行動の“トリガー”を決めておくことで、行動の先延ばしを防ぐ効果があります。

我が家で実践しているif-then例

スクロールできます
if(条件)then(行動)
学校の宿題が長引いたら入浴前に素振り10本だけやる
雨で外遊びできなかったら廊下で足さばきゲームをする
早起きできたら朝食前に道着を干す or 防具の手入れをする

この“ゲーム感覚”が息子にはハマったようで、「今日は素振りしないと落ち着かない!」というセリフが出たときは、本当に驚きました。

剣道を特別扱いしないことが習慣化のコツです。“宿題や歯磨きと同じ感覚”で剣道がある。それが理想ですよ。

家でできる“最小限で効果大”な稽古メニュー

毎日道場に通うのは難しいけれど、自宅でも5分だけ剣道に触れることが、上達と継続のカギになります。

おすすめ家庭稽古ベスト4

スクロールできます
種類内容ポイント
素振り朝または風呂前に10本毎日でなくてもOK、継続重視
すり足廊下を5往復マスキングテープでライン引きもおすすめ
剣道形の真似木刀 or なしでもOK動画を見て“ごっこ遊び”感覚で
防具手入れ小手の裏返しや陰干し“道具を大切にする心”も育ちます

5歳の息子は、お風呂前に「あと10本だけ振ったら入る!」がルーティンになっています。
3歳の娘も一緒に“なんちゃって素振り”をしており、兄妹での自然な遊びになっています。

1日10本でも、3か月で約900本。無理なく継続した積み上げになります。無理に量を求めるより、“継続できる環境”が何より重要です。

モチベーションが落ちたときの“仕組み”での立て直し方

どんなに好きなことでも、やる気が上下するのは自然なこと。
それを“問題”にするのではなく“想定内”にすることがポイントです。

挫折しやすいタイミングと対応法

スクロールできます
状況よくある反応対策アイデア
試合で負けた「自分は向いてないかも…」負けを“学びのイベント”にリフレーミングする
飽きた・面白くない「また素振りばっかり?」漫画・動画・稽古仲間で刺激を入れる
体力的にしんどい「今日サボってもいい?」“今日は家で5本だけやろうか”と小さな達成感を作る

息子も、稽古で怒られて涙をこぼした日がありました。
でも帰り道で「怒られたのに最後までやった自分、すごくない?」と話したことで、本人の中で“負けたけど、やり切った”という誇りに変わったようです。

結果ではなく、努力の“プロセス”を認めてあげてください。結果を褒めると、子どもは“勝たなきゃダメ”とプレッシャーを感じてしまいます。

親の声かけが続ける力になる|プロセス賞賛&自己比較

剣道に限らず、どんな習い事でも親の関わり方で子どもの継続率が大きく変わります。
特に意識したいのは、“結果”ではなく“努力”を認めることです。

NGな声かけ/OKな声かけの違い

スクロールできます
NG例OK例
「○○君はもう1級なのに…」「昨日より大きな声が出てたね」
「何回やってもできないじゃん」「その構え、前より安定してきたね」
「また負けたの?」「最後まであきらめずに向かってたよ」

大切なのは、“他人との比較”ではなく“過去の自分との比較”です。
毎回でなくても、「成長してるところ」に親が気づいてあげることが、子どもの自信につながっていきます。

よくある質問とその答え|迷ったときのヒント集

最後に、剣道の習い事を検討している親御さんからよく寄せられるご質問に、まとめてお答えしておきます。

Q. 小学生から始めても遅くないですか?

まったく遅くありません。
むしろ、小1~小3くらいから始める子が一番多い印象です。
“礼儀が身につく”という面でも、まさに最適なタイミングです。

剣道は“何歳でも始められて、何歳でも続けられる”武道です。始めるのに“遅すぎる”はありませんよ。

Q. 近くに道場がない場合はどうしたら?

週末だけ隣町の道場に通っているご家庭もあります。
また、小学校の体育館を借りて親子で素振りから始める方もいらっしゃいました。
「道場がない=無理」と決めつけず、可能な範囲で工夫してみることが大切です。

Q. 防具の手入れって、どれくらい大変?

防具の陰干しや、竹刀のささくれチェックは最初は親がサポートしてあげると安心です。
慣れてくれば子ども自身がやるようになります。
“道具に感謝する心”も剣道で学べる大事な部分なんです。

筆者からのご案内

本記事は、筆者が独自に行った調査や情報収集をもとに、筆者自身の主観的な評価や感想を交えて構成しております。そのため、記載の内容や見解はすべての方に当てはまるものではなく、また同様の結果を得ることやサービスをご利用いただけることを保証するものではございません。
情報の正確性・完全性・最新性については細心の注意を払っておりますが、内容を恒常的に保証するものではございません。
サービスや条件、仕様等は予告なく変更される場合がございますので、必ず公式サイトなどの一次情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。
また、本記事の内容を参考にされたことにより生じたいかなる損害や不利益につきましても、筆者および本サイトは一切の責任を負いかねますことをあらかじめご了承いただけますと幸いです。
本記事は広告を含んでおりますが、いずれも読者の皆さまの追加的な情報収集及びご判断の一助となることを目的に掲載しております。
なお、当サイトはAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。
※本記事で記載される価格は公式サイトなど情報を基にした参考値です。価格は変動することがあるため、必ずリンク先のサイトまたは公式サイトで直接確認するようにしてください。
本記事はあくまで参考情報としてご活用いただき、必ず公式サイト等で情報をご確認のうえ、ご自身の判断で最終決定をしていただけますよう、心よりお願い申し上げます。

剣道は、勝敗だけでなく「人としての成長」を教えてくれる習い事です。
お子さんが礼儀や忍耐力を身につけ、自信を持って前へ進むきっかけになるはずです。
まずは近くの道場の体験会へ。
その一歩が、きっとお子さんの未来を大きく変えるはずです。

出典
全日本剣道連盟(公式)|剣道の理念・礼法・競技規則・審査情報
全日本剣道道場連盟(公式)|全国の加盟道場検索、少年剣道の活動情報、入会等の手続き案内
文部科学省(ガイドライン)|学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン
日本スポーツ協会|スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック
公益財団法人スポーツ安全協会|スポーツ安全保険の制度概要

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次