「子供の習い事、何を始めさせようか…」と迷ったとき、ギターという選択肢は意外に“最強”かもしれません。
ギターはおうちでも練習でき、音感や集中力、表現力まで育てられる魅力的な楽器です。
本記事では、3歳〜中学生までの年齢別の始め方、エレキとアコースティックの違い、ギター教室の選び方、家庭練習が続くコツまでを、実体験と専門家視点を交えて詳しく解説します。
本記事には一部に広告を含む箇所がありますが、皆さまの追加的な情報収集およびご判断の一助となることを目的に掲載しておりますので、お役立てください。
また、記事を読んでのご質問や「こんなテーマも取り上げてほしい」といったリクエストは、記事末尾のコメント欄または、PCの方は画面上部の「お問い合わせ」、スマホの方は左上メニューの「お問い合わせ」からいつでもお寄せください。
一つ一つ丁寧に拝見し、今後のコンテンツ制作に活かしてまいります。
1章 子供の習い事にギターを選ぶ理由と全体設計
最初にお伝えしたいのは、「子供の習い事にギター」という選択は、ただ音楽を学ぶだけではなく、子供の心と体の成長に多くのメリットを与えるということです。
私は5歳の息子と3歳の娘と一緒にギターを取り入れていますが、家庭でも小さな練習を重ねるだけで驚くほどの変化がありました。
ここではその理由と、無理なく始めるためのステップ、1年間の上達イメージまで具体的にお伝えします。
子供の習い事にギターを選ぶ理由
ギターは、ピアノやバイオリンに比べると始めやすい習い事です。
楽器本体が比較的軽く、価格帯も幅広いので家庭で取り入れやすいのが特長です。
さらに、小さな成功体験が積み重ねやすいため、自己効力感(自分にもできるという感覚)を育てやすいです。
私の5歳の息子は、最初は開放弦を鳴らすだけで大喜びしていました。
「できた」という感覚を日々味わうことで、自ら練習に向かうようになりました。
3歳の娘も、兄の真似をしながらリズムを刻む遊びを楽しんでいます。
ギターを通じて期待できること
- 耳とリズム感が育つ
- 指先の巧緻性(器用さ)が発達する
- 家庭で完結できる練習環境が作りやすい
また、社会心理学でいう「フット・イン・ザ・ドア効果(小さな行動から大きな行動に移行しやすい現象)」が働くため、最初はほんの数分からでも練習が続きやすいです。
親の関わり方次第で習慣化がしやすく、無理なく長続きする点も魅力です。

「最初の一歩を軽くする」ことが、子供の習い事全般で長続きのコツです。
ギターはその仕組みを自然に作りやすい楽器ですね。
子供ギターの始め方「まずの3ステップ」
始めるときに押さえておくべき基本の流れは、以下の3ステップです。
- 目標を言語化する
好きな曲を弾きたい、発表会に出たい、動画を撮って家族に見せたいなど、目的を一緒に決めると練習が続きやすいです。 - 体験レッスンで適性を確認する
地域の音楽教室やオンラインレッスンの体験を活用し、子供が楽しめるかどうかを見極めます。 - 家庭練習の設計をする
最初は1日5分〜10分、週5回のスモールスタートで十分です。
我が家では「帰宅→手洗い→3分ギター」という流れを習慣化しています。
練習を無理に増やすよりも、「短くても毎日触れる」ことのほうが習慣化しやすいです。
心理学でいう「即時報酬」(練習後に拍手してあげる、録音して聴かせるなど)を設定すると、子供のモチベーションが長持ちします。



練習時間の長さよりも、練習の「頻度」と「楽しさ」が続ける鍵ですよ。
親も一緒に拍手や録音をしてあげると、さらに効果的です。
上達の全体像(90日→半年→1年)
最初の一年でどのくらい上達できるのか、イメージがあると親子ともに安心です。
以下は私の息子・娘、そして友人のお子さんのケースを踏まえた実例イメージです。
| 期間 | 目標の目安 | 取り組み内容 |
|---|---|---|
| 90日 | コード3つ+基本ストローク | 開放弦〜簡単なコード進行 |
| 半年 | 弾き語り1曲が完成 | パワーコードやリズムパターンの拡張 |
| 1年 | 発表会や録画公開に挑戦 | 簡単なアドリブ・好きな曲のアレンジ |
我が家では、90日目に「きらきら星」を弾けるようになったことが、子供の大きな自信につながりました。
半年後には息子が自分から曲をリクエストし、練習を楽しむようになっています。
行動デザインの観点からも、If-Thenプランニング(「夕食前に10分練習する」「宿題が終わったらギターを触る」など)や、進捗表を塗りつぶす仕組みが効果的です。
視覚的に進歩を実感できると、子供のやる気が一気に高まります。



「できた!」を見える形で記録することが、上達を早める秘訣です。
親子で進捗表を塗りつぶす時間自体が、小さなイベントになりますよ。
2章 年齢別に見るギターの始め方と進め方のコツ
お子さんの年齢によって、ギターとの付き合い方は大きく変わります。
3歳と中学生では、できることも、楽しみ方もまったく異なります。
この章では、年齢別に「始める適齢期とその進め方」をわかりやすく解説していきます。
5歳の息子と3歳の娘と一緒に日々ギターに触れている我が家の実体験や、友人のお子さんの事例も交えながら、「無理なく、そして楽しく続けるコツ」をお伝えしますね。
3歳・4歳・5歳で始めるギターは「遊び」からスタート
「うちの子、まだ3歳だけどギターできるのかな?」
そんな疑問をお持ちの方も多いかもしれません。
結論から言うと、3歳からでもスタートは可能です。
ただし、演奏としての練習ではなく、音と触れ合う“遊び”から始めるというスタンスが大切になります。
集中時間は3〜5分から。飽きる前に終わらせる
3〜5歳の子どもの集中力は、平均で3〜5分程度とされています。
ですから、「長く練習させなきゃ」と思わなくて大丈夫です。
我が家の娘も、最初は3分弦を触っただけで「もういい」と言っていました。
でも、「また明日やろうね」と声をかけて終わらせると、次の日には自分からギターを抱えてくるようになりました。
この繰り返しで、自然と“音を鳴らす楽しさ”が定着していきます。



ギター練習というより、「音遊び」をするつもりで関わるのがポイントですね。
音楽に乗る経験を優先し、コードは後回しでOK
この年齢で大切なのは、音楽に合わせて身体を動かすこと。
いきなりコードを教えるのではなく、まずは開放弦で音を鳴らしたり、親子で手拍子をしたりと、リズムを楽しむ体験から始めましょう。
うちの娘は、兄のギターに合わせてタンバリンを叩いたり、くるくる回ったりして遊んでいます。
それだけでも立派な音楽体験です。



「上手に弾く」よりも、「楽しそうに音に触れている」ことが何より大事ですよ。
子ども向けギターの選び方は「サイズと軽さ」が最優先
3〜5歳の子どもがフルサイズのギターを扱うのは、かなり難しいです。
おすすめは以下のようなショートスケールのミニギターや分数ギターです。
| 年齢目安 | ギターサイズの目安 | スケール長(弦の長さ) | 補足 |
|---|---|---|---|
| 3〜4歳 | 1/4サイズ | 約430〜480mm | ウクレレで代用も可 |
| 5歳 | 1/2サイズ | 約480〜540mm | 軽量モデルが理想 |
娘には最初に市販のおもちゃギターを渡したのですが、数日でストラップをちぎってしまいました。
そこで、次に選んだのはヤマハのJR1(540mmスケール)。
小柄な子でも無理なく抱えられて、音も本格的でした。



小さな子どもにとって「痛くない」「重くない」「壊れにくい」は、楽器選びの三原則ですね。
「演奏を見てもらう」経験が何よりのご褒美
幼児にとって練習の最大のモチベーションは、誰かが聴いてくれることです。
上手にできるかどうかは関係ありません。
例えば娘は、3歳の誕生日に開放弦だけの演奏を動画に撮って家族LINEに送ったところ、
「すごいね!」とたくさんのスタンプが届いて大喜びしていました。
ちょっと照れくさそうにしながらも、「また撮って!」と言ってくるあたり、“誰かのために弾く”経験はとても強い動機付けになるのだと実感しました。



子どもは、「できた!」よりも「見てもらえた!」のほうが記憶に残るものです。
おじいちゃんおばあちゃんにビデオ通話で聴いてもらうのもいいですよ。
無理は禁物。痛みや嫌がるサインを見逃さない
この年齢では、嫌がっているのに無理に続けさせることが一番のNGです。
指が痛そうにしていたり、練習に飽きている様子なら、潔く「今日はここまで」にするのがベスト。
「頑張ったね。明日はどんな音が出るかな?」と声をかけるだけでも、子どもは満たされます。
もし数日ギターに触れなくても、それは自然なことです。
子どもによって成長のタイミングは異なりますので、半年〜1年後に再スタートしてもまったく問題ありません。



「ギターを好きになること」がゴールだと考えると、親の気持ちが少し楽になりますね。
小学生で始めるギターは「習慣化」と「成功体験」がカギ
多くのご家庭では、小学校入学をきっかけにギターを始めるケースが増えてきます。
体格も集中力も少しずつ備わってくるため、本格的な「練習」というステージに移行する時期です。
ここでは、低学年・中学年・高学年の3段階に分けて、進め方のポイントをご紹介します。
低学年(1〜2年生)は「簡単なコード+毎日の触れ合い」
この時期の子どもたちは、指の筋力や集中力がまだ発展途上です。
ですから、最初は押さえやすいコード2〜3個からスタートして問題ありません。
代表的な導入コード
- Em(中指・薬指の2本で押さえる)
- C(子供でも比較的押さえやすい)
- G7(フォームが簡単なパターンもあります)
また、楽譜を読ませようとする必要はありません。
先生のまねをしながら音を出す「耳と目からの吸収」が中心になります。
家庭での練習時間は、1日5〜10分程度でOKです。
「宿題のあとに5分だけ」「夕食前の習慣にする」など、生活の中に組み込むと無理なく続きます。



練習を習慣にするコツは、「いつ練習するか」を親子で決めておくことですよ。
中学年(3〜4年生)はリズム・表現力を伸ばす時期
3年生くらいからは、指の力や理解力も上がってきます。
この時期は8ビートのストロークから16ビートへのステップアップにちょうど良いタイミングです。
我が家の息子も、小3からメトロノームに合わせてダウンアップの練習を開始しました。
ゲーム感覚で「今日は何小節連続でキープできるか!」と挑戦させると、集中して取り組んでくれました。
また、「弾き方で音が変わる」ことを意識し始めるのもこの時期です。
同じコードでも、力の強さやストロークのスピードを変えると、まったく違う雰囲気になります。
表現力を磨く基礎を、今のうちから作っておきましょう。



音楽に「正解」はありません。
「こう弾きたい!」という気持ちが育つのは、表現力の芽が出てきた証ですよ。
高学年(5〜6年生)は完成度と人前での披露を目標に
高学年にもなると、1曲を仕上げる力がついてきます。
複雑なコード(FやBmなど)にも挑戦できるようになり、演奏の幅がぐっと広がります。
この時期のキーワードは「人に聴かせる意識」です。
演奏の強弱、曲の雰囲気に合わせた弾き方など、完成度を高めることで、“表現としてのギター”に一歩踏み出すことができます。
家族の前や学校の音楽会で演奏する機会を設けるのも効果的です。
我が家では、夏休みに親戚の集まりで披露することを目標にして、1曲を仕上げる取り組みをしました。
「人に聴かせる」という緊張感は、子どもの集中力とモチベーションを一段引き上げてくれます。



高学年では、友達との合奏やアンサンブルも刺激になりますね。
音楽で人とつながる体験は、思春期に入る前の貴重な経験になりますよ。
中学生で始めるギターは「自分のスタイルを見つける時期」
「中学生からでは遅いですか?」という質問を受けることがありますが、まったくそんなことはありません。
むしろ、音楽の好みが明確になり、自分からギターを始めたいと思った時がベストタイミングです。
忙しい中でも効率よく。20分×週3でも上達できる
部活や塾で毎日が忙しくなる中学生。
そのため「毎日練習しないとダメ?」と心配する方もいますが、答えはNOです。
20分×週3回でも、きちんと設計すれば着実に上達できます。
実際に、友人のお子さん(中2)はサッカー部に所属しながら、「お風呂のあとに10分ギター」を続けたところ、半年で4曲をマスターしていました。
「短時間でも毎日触れる」ことで、指の感覚を忘れず、モチベーションを保てるのです。



勉強と同じで、「継続する仕組み」を先に作る、時間がなくても伸びていきますよ。
好きな曲のコピー→アレンジ→発信の順で広げていく
中学生になると、「このアーティストの曲が弾きたい」「自分でアレンジしてみたい」という自己表現の意欲が強くなってきます。
この時期は以下のようなステップで進めると、ぐっと音楽が楽しくなります。
- 好きな曲を完全コピーする(リズム、コード、ニュアンスを含めて)
- テンポやリズムを変えて、自分風にアレンジする
- 録音したりSNSでシェアするなど、人に聴かせる経験を積む
もし友達とバンドを組めるなら、協調性やアンサンブル力も自然と身につきます。
仲間と一緒に音を作る経験は、中学生だからこそ味わえる大きな喜びになります。



文化祭で演奏した経験は、大人になっても記憶に残る一生の思い出になりますよ。
「基礎」「曲」「表現」の3軸を意識しながら練習を
中学生では、学習と同様に「自己調整学習」が可能になります。
ギターでも、以下の3つの練習軸を意識させると成長が加速します。
- 基礎練習: コードチェンジ、スケール、ピッキングなどの反復
- 曲の練習: 好きな曲や課題曲の通し練習
- 表現練習: 録音して客観的に聴き、改善点を見つける
この3つをバランスよく回す「音楽版PDCAサイクル」が身につくと、どんなジャンルでも自分で成長を促す力が養われていきます。



自分で上達をマネジメントできるようになると、ギターは一生の相棒になりますよ。
3章 エレキ?アコースティック?教室はどう選ぶ?子供に合った“最初のひとつ”の決め方
ギターを始めると決めたとき、必ず悩むのが
「どのギターを選ぶべきか」
そして
「どんな教室・先生が子供に合っているのか」です。
特に初心者の親御さんにとって、エレキとアコースティックの違いはわかりづらく、教室も数が多すぎて迷ってしまいますよね。
この章では、我が家の体験・専門家の知見・比較表を交えながら、迷わず選べる視点をご提供します。
エレキギターは「音がカッコいい・押さえやすい・静かに練習できる」
まずはエレキギターの特徴から見ていきましょう。
我が家の5歳の息子も、最初はアコースティックで指が痛くなってしまい、
「エレキの方がやりやすいかも」と本人からリクエストがありました。
エレキギターが向いている子の特徴
- ロック・バンド系の音楽が好き
- 音に厚みや歪みがある方が「かっこいい」と感じる
- 押さえる力が弱く、指の痛みが気になる
家庭での音量はむしろアコギより静かにできる
「エレキギターって大音量でうるさそう」と思っていませんか?
実は逆です。
エレキはアンプに接続して音を出しますが、
ボリューム調整やヘッドホン接続ができるため、夜間でも練習可能です。
一方で、アコースティックギターは生音のため音量調整が難しく、
集合住宅では意外と大きな音になることがあります。



エレキ=うるさいというイメージは思い込みかもしれませんね。
最初にそろえたいエレキセット一覧
| 必須アイテム | 説明 |
|---|---|
| エレキギター本体 | できれば子供用サイズ(ミニタイプ)を選びましょう |
| アンプ | 小型・ヘッドホン対応モデルが最適です |
| シールドケーブル | 丈夫で絡まりにくいタイプを選んでください |
| クリップチューナー | 子供が一人でも簡単にチューニングできます |
| ピック(複数枚) | ソフト〜ミディアムの薄さが扱いやすいです |
| ギタースタンド | すぐ手に取れるよう出しっぱなしにできると◎ |
| ストラップ | 立奏する場合は必要。肩が痛くならないものを |
我が家では最初のセットをネットで一括購入しましたが、
楽器店で「子供が使う」と伝えれば、柔らかめの弦や軽量ボディにカスタムしてくれるお店もあります。



エレキは“指が痛くなりにくい”というメリットもあるので、初心者には意外と最適な選択肢ですよ。
アコースティックギターは「歌好き・シンプルに始めたい」タイプにぴったり
続いてはアコースティックギター(以下アコギ)です。
木の温もりを感じられる音色が特長で、
歌うことが好きなお子さんには特におすすめです。
3歳の娘も、最近は「パプリカ」を私が弾いて、娘が歌うという“親子セッション”を楽しんでいます。
アコギが向いている子の特徴
- 弾き語りや歌うことが好き
- ロックよりもフォークやJ-POP系の音楽が好き
- シンプルに始めたい/機材はなるべく少なくしたい



エレキに比べて音は自然ですが、そのぶん指の負担は少し強めです。
子供向けアコースティックギターの選び方
| 年齢・体格目安 | 推奨サイズ | スケール長(弦長) | 商品例(※参考) |
|---|---|---|---|
| 5〜6歳 | 1/2 | 480〜540mm | ヤマハ JR1/JR2 |
| 7〜9歳 | 3/4 | 550〜590mm | モーリス LAシリーズなど |
| 10歳以上 | フルサイズ | 600mm以上 | 通常のアコースティック |
サイズだけでなく、弦の種類にも要注意です。
- スチール弦(一般的な金属弦):音はクリアだが、初心者には少し固い
- ナイロン弦(クラシックギター系):柔らかく指に優しい
また、アコギは「弦高(弦と指板の距離)」が高いと押さえるのが大変なので、
楽器店で「子供用に弾きやすく」と伝えて調整してもらうのがおすすめです。



弾きやすい楽器を選ぶことが、“楽しい”と感じる一番の近道になりますよ。
ギター教室・講師は「子供がまた行きたい」と思えるかがすべて
ギター教室の種類はさまざまです。
最も大切なのは、子供本人が「また行きたい」と思える教室かどうか。
ここでは、選び方の軸とチェックポイントをお伝えします。
グループレッスンと個人レッスンの違い
| 項目 | グループレッスン | 個人レッスン |
|---|---|---|
| 雰囲気 | 賑やかで友達と楽しく学べる | 静かに集中できる |
| 指導の深さ | 基本は画一的(個別対応は少なめ) | 子供の成長・性格に応じた対応が可能 |
| 月謝 | 比較的リーズナブル | 高めだが、内容が濃いことが多い |
| 子供のタイプ | 社交的・友達と一緒に進めたい子向き | マイペース・集中したい子におすすめ |
我が家では最初、息子をグループレッスンに通わせてみましたが、
周りの子が気になって集中できず、途中から個人レッスンに切り替えました。
体験して初めて分かることも多いので、複数を見比べて判断するのが安心です。



教室の方針だけでなく、“子供の相性”を観察することが選び方の本質ですね。
安全面や講師との相性も事前チェックを
親としては、子供が安心して通えるかも非常に気になりますよね。
そこで、体験レッスンで確認しておきたい10項目をまとめました。
体験レッスンでチェックすべき10のポイント
| チェック項目 | 確認内容の一例 |
|---|---|
| 年齢対応とクラス編成 | 子供の年齢に合ったカリキュラムか、他に同年代の生徒がいるか |
| 講師との相性 | 子供が笑顔になるか、楽しく話しかけてくれるか |
| 指導方法 | 具体的な例えがあるか、褒めながら指導しているか |
| レッスン形態(固定・振替) | 欠席時の振替対応があるか/時間変更は柔軟にできるか |
| 練習のサポート体制 | 家庭練習の宿題やチェックシートはあるか |
| 発表会などのモチベ機会 | 年に1〜2回の発表会や録音の機会があるか |
| レッスン環境 | 教室の中が明るく、安全対策(見学スペース・ガラス張り)されているか |
| 写真や動画の取扱 | SNS掲載の有無と保護者の同意確認の有無 |
| 保護者フィードバックの有無 | レッスン後のコメントや成長記録の共有があるか |
| 総費用(入会金・教材費含む) | 月謝以外の発生費用(発表会費・設備費・教材)を明確に提示されているか |
私は毎回、体験レッスンでは子供の顔つきを見るようにしています。
レッスン後に「楽しかった!」と言えば、ほぼ間違いなく良い教室です。
逆に「疲れた」「もう行かない」という場合は、無理に続けず別の選択肢を探すのが賢明です。



費用の安さよりも、“帰ってきた子供の顔”を信じることが最善の判断材料かもしれませんね。
4章 ギターが続く家には共通点がある。練習習慣・よくある悩み・次の一歩を完全ナビゲート
「始めたはいいけど、すぐ飽きてしまわないかな?」
「指が痛い、って言い出したらどうするべき?」
「そもそも、親が音楽経験ゼロでも続けさせられるのかな?」
——こんな不安をお持ちの方に向けて、ギター学習を家庭でどう続けていくかのコツと、
実際によく寄せられる質問とその対処法をまとめました。
我が家の5歳息子・3歳娘とのギター体験も交えながら、
「もう無理かも…」と思う前に読んでほしい内容をお届けします。
続けたくなる家庭づくりは「環境」と「仕組み」で決まる
ギターを日常の中で“自然に続ける”には、心理的にも物理的にも“取りかかりやすさ”が重要です。
ここでは、家の中で今日からできる小さな仕組みをご紹介します。
練習しやすい環境をつくるには“ワンアクションで始められる状態”を
ギターをケースにしまいっぱなし、チューナーがどこかに行ってしまう…
これでは始めるのが面倒になって当然です。
ポイントは「いつでも弾ける状態にしておくこと」です。
実践チェックリスト
- ギターはリビングの隅にスタンドで立てておく
- チューナーはヘッドに付けたまま
- 練習用の譜面やコード表は1枚にまとめて壁に貼る
- タイマー・スタンプカレンダー・ごほうびシールを近くにセット
息子は以前、ギターをしまいこんでいた頃は全く触らなかったのですが、
テレビ横にスタンドを置いて“見えるところに出す”ようにしただけで、
ふとした瞬間に音を鳴らすようになりました。



「やる気が続かない」原因の多くは、環境設計の問題なんです。
やる気よりも、“やれる状態”を整えてあげることが大切ですよ。
習慣化は「If-Thenルール」で自然に
心理学では、「○○したら△△する」というIf-Thenプランニングが習慣化に効果的とされています。
たとえば…
- 「帰ってきたら手洗い→3分ギター」
- 「夕飯までの5分は自由ギタータイム」
- 「宿題が終わったらコード練習1回」
このような“流れ”を作っておくと、子どもも無理なくギターに向かえるようになります。
我が家では、「夕飯後に今日の1曲を披露してもらう時間」を設けています。
家族が静かに聞き、終わったら拍手。
それだけで子どもにとっては“家族イベント”になるんですよ。



何を練習するかより、「いつ・どこで・どんな雰囲気で練習するか」を決めると自然に続きますよ。
モチベーションは“可視化”と“称賛”で支える
子どもは、自分が成長しているかどうかを目で見て確認できることが大好きです。
練習の記録をスタンプカードやマス塗り表で可視化してあげましょう。
我が家の「30マスチャレンジ表」(参考)
| 日数 | 練習内容 | チェック欄 |
|---|---|---|
| 1 | 開放弦を弾いた | ⭐︎ |
| 2 | コード1つ弾けた | ⭐︎ |
| … | … | … |
| 30 | 好きな曲を1曲通し | ⭐︎ |
マスを埋めるごとに達成感が増し、
「もうちょっと頑張ろうかな…」という気持ちになります。
そして何よりも大切なのが、演奏後の称賛です。
「すごいね!」という一言は、子どもにとって何よりのごほうびになります。



「上達したら褒める」ではなく、「練習したら褒める」にシフトすると、モチベが格段に上がりますよ。
よくあるお悩みQ&A|“よくある壁”を乗り越えるコツ
Q1. 指が痛いと言って嫌がります…
A. それはごく自然な反応です。
特にアコースティックギターの金属弦は押さえる力が必要で、痛みを訴える子も少なくありません。
もし嫌がったら、無理に続けさせる必要はありません。
軽くマッサージをして休ませたり、弦の張りを緩めてみるなど対策しましょう。
我が家でも、息子がFコードの練習中に「指がしびれる…」と訴えたことがありました。
そのときはナイロン弦モデルに切り替えたところ、「全然痛くない!」と嬉しそうにしていたのを覚えています。



弦が痛い=ギターに向かうのが怖くなる。
それを避けるために、まずは「音が出た!」の喜びから始めましょう。
Q2. 家で練習したがらなくなりました…
A. まず確認したいのは、“今の練習内容が本人にとって魅力的か”どうかです。
課題が難しすぎる/簡単すぎる。
好きな曲が弾けない。
あるいは単純に「なんのために練習するのか分からなくなっている」。
そんな状態かもしれません。
我が家では「今日は何を練習したい?」と先に本人に聞くようにしています。
「パプリカのサビだけでいい?」と本人が決めたことなら、不思議と積極的になるものです。



モチベ低下の原因は、練習よりも“目標の意味づけの薄れ”にあることが多いんですよ。
Q3. 集合住宅で音が響かないか心配です…
A. アコースティックギターは生音なので、ジャカジャカ弾くと確かに音量は大きめです。
対策としては以下が有効です。
- 練習時間を日中に限定する
- サウンドホールカバーで消音する
- サイレントギター(ヘッドホン使用可能)を検討する
- 思いきってエレキ+ミニアンプに切り替える
実際、息子にはヤマハのSLG(サイレントギター)を検討したこともありますが、
今はヘッドホン接続可能なエレキ+小型アンプで夜間の練習を乗り切っています。



周囲への配慮をしながら、静かに練習できる方法はちゃんとありますよ。
「音が出せないからやめる」は、もう時代遅れかもしれません。
Q4. 「やめたい」と言われたときの対処法は?
A. まずは「どうして?」を聞いてみてください。
理由は様々です。
- 上達実感がない
- 周囲の子と比較して落ち込んでいる
- 他にやりたいことができた
本人がギター自体を嫌いになったわけではないなら、“少し休んでOK”です。
「またやりたくなったら再開しよう」と伝え、
ギターはそのまま出しておくと、案外すぐに手を伸ばすこともあります。
一方、「一度はちゃんと仕上げて終えたい」という性格の子もいます。
その場合は、「この曲が弾けるようになったら一度区切ろうか?」というように“卒業ライン”を明確にするのも良い方法です。



「やめたい=失敗」ではありません。
習い事は本人の“意思で始め直せること”こそが、本当の成功体験なんです。
次の一歩を踏み出すために
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
「子供の習い事にギターを選ぶかどうか」
「続けられるか不安」
「家庭でどこまでサポートできるか」
さまざまな迷いがある中、
こうして時間をかけて情報を集めているあなたの姿勢こそ、最高のサポートです。
最後に、次の行動を後押しするチェック項目をお届けします。
この中のどれか一つでも「できそう」と思ったら、
ギターのある暮らしはすでに始まっていますよ。
今日からできる“最初の一歩”チェックリスト
☑︎ 子供の「弾いてみたい曲」を一緒に選んでみる
☑︎ 近所の体験レッスンを1件だけ予約してみる
☑︎ ギター置き場を作り、いつでも触れるようにしておく
☑︎ 練習カレンダーやシール表を用意してみる
☑︎ 家族LINEに「練習動画」を投稿する場所をつくる



「音が出た瞬間、目がキラキラする子供の顔を見て、やってよかったなと思いました。」
そんな体験を、あなたのご家庭にもぜひ届けてくださいね。
5章 「この習い事にしてよかった」と言える日がきっと来る。子供のギターは、親子の宝ものになる
ここまで、子供の習い事にギターを選ぶ理由と、年齢別の始め方・楽器と教室の選び方・練習が続く仕組みまでをお伝えしてきました。
読み終えた今、少しでも
「うちの子にもできそうかも」
「楽しそうに弾いてる姿を想像しちゃった」
そんなふうに思っていただけていたら、この記事を書いた意味があったと感じています。
私自身、5歳の息子と3歳の娘の成長に合わせて、ギターとの時間を少しずつ増やしてきました。
大きなステージに立つわけでもないけれど、リビングでポロロンと鳴るその音に、子ども自身の世界が映っている気がするのです。
子どもの「好き」に寄り添えば、ギターは自然と続きます
ギターを始めたばかりの頃は、弦がうまく押さえられなかったり、チューニングがわからなかったり、親のほうが不安になる場面もあるかもしれません。
でも、それでいいんです。
子どもに必要なのは、完璧な演奏ではなく「好きって思える時間」。
- 弦を押さえられたら拍手
- 音が鳴ったら「いい音だね」って声をかける
- ちょっとでも練習できた日はカレンダーにシールを貼って一緒に喜ぶ
こんな小さな積み重ねが、大きな自信と、習慣化の礎になります。



“好き”の火がつけば、子どもは自分から続けていきます。
親ができるのは、その小さな火を風で消さず、そっと手をかざして守ることなんですよ。
明日からできることを、ひとつだけ始めてみませんか?
「ギターを習わせよう」と思ったその瞬間が、きっとお子さんの人生のターニングポイントになります。
でも、いきなり全部を整える必要はありません。
- まずは楽器店にミニギターを見に行く
- YouTubeで“子供向けギター体験レッスン”を一緒に見てみる
- 近所の音楽教室に体験予約を入れてみる
- 「この曲、弾けたらいいね」と話題にする



そんな“小さな一歩”からでも、親子の新しい物語が始まります。
ギターは、親子で楽しめる一生モノの習い事です
音楽には、心を整える力、感性を育てる力、人とつながる力があります。
特にギターは、日常の中にそっと寄り添ってくれるような存在です。
我が家でも、子どもが寝静まったあと、私が少しだけコードを弾いてみたり。
逆に、休日の朝に子どもが先にギターを手に取り「お父さん、歌って!」なんて言ってくる日もあります。
習い事としてだけでなく、
家族の会話が増えるツールとしてのギター。
きっとあなたのご家庭にも、そんなあたたかい時間を運んできてくれますよ。



ギターが“習い事”から“家族の文化”になる。
それが、何よりの豊かさかもしれませんね。
最後に。これから始めるあなたへ、心からのエールを
この記事が、誰かにとって
「迷っていたけれど、始めてみようかな」
そう思えるきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません。
ギターの音色とともに、
お子さんの自信や笑顔が少しずつ育っていくその過程を、
どうか楽しんでくださいね。
そしていつか、「この習い事にしてよかったね」と
お子さんと笑い合える日が来ることを、心から願っています。



最初の一音から始まる親子のストーリー。
その扉を開けるのは、今この瞬間のあなたの“やってみよう”かもしれませんよ。
筆者からのご案内
本記事は、筆者が独自に行った調査や情報収集をもとに、筆者自身の主観的な評価や感想を交えて構成しております。そのため、記載の内容や見解はすべての方に当てはまるものではなく、また同様の結果を得ることやサービスをご利用いただけることを保証するものではございません。
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本記事はあくまで参考情報としてご活用いただき、必ず公式サイト等で情報をご確認のうえ、ご自身の判断で最終決定をしていただけますよう、心よりお願い申し上げます。



ギターを通じて育まれる「自信」「表現力」「習慣」は、お子さんにとって一生の財産になります。
この記事が、その第一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
親子で音楽のある日々を、今日から始めてみませんか?
出典
文部科学省|小学校学習指導要領 解説 音楽編(平成29年告示)|音楽科の目標・表現/鑑賞の指導の基本
文部科学省|芸術(音楽)に関する中教審資料|主体的・対話的で深い学び等による音楽科の学習・指導の充実
ヤマハ株式会社(公式メディア Web音遊人)|これからアコースティックギターを始める際の選び方
ヤマハ株式会社(公式メディア Web音遊人)|目指せ上達!アコースティックギター初心者の練習方法とお悩みQ&A
島村楽器(公式サイト)|ミニギター特集 4才からOK!子供が弾きやすいギターの選び方









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