子供の習い事、どれを選ぶべきか迷っていませんか?
本記事では、代表26種類の習い事を体系的に分類し、年齢別・目的別・家庭事情別に失敗しない選び方と継続のコツまで徹底的に解説しています。
「運動系と芸術系、うちの子に向いているのは?」「週何回が現実的?」「やめどきの見極めは?」といったお悩みに対して、5歳男の子と3歳女の子を育てる筆者自身の体験談を交えて、わかりやすくお届けしています。
本記事には一部に広告を含む箇所がありますが、皆さまの追加的な情報収集およびご判断の一助となることを目的に掲載しております。どうぞお役立てください。
ご質問や「うちのケースにも合う選び方を知りたい」といったリクエストがあれば、記事末尾のコメント欄または、お問い合わせ(PCは上部/スマホは左上メニュー)からお気軽にどうぞ。
第1章:子供の習い事の種類を全体把握(5大分類×代表例)
習い事の種類は5系統に分けると全体像が見える
「何を習わせればいいのか分からない……」と感じたら、まずは習い事の分類整理から始めるのがおすすめです。
子供の習い事は、大きく以下の5つの系統に分類できます。
| 分類名 | 代表例 | 主に育まれる力 |
|---|---|---|
| スポーツ系 | 水泳・体操・サッカー・テニス | 基礎体力・協調性・持久力 |
| 武道系 | 空手・柔道・剣道・合気道 | 礼儀作法・忍耐力・精神的タフさ |
| 芸術・表現系 | ピアノ・バレエ・ダンス・絵画・合唱 | 感性・創造力・自己表現力 |
| 学び・言語系 | 英会話・書道・そろばん・読書・作文教室 | 読み書き計算・語彙力・学習習慣 |
| STEM・思考系 | プログラミング・ロボット・科学実験・将棋・囲碁 | 論理的思考・集中力・問題解決力 |
これらの分類を軸にして考えると、「わが子にどんな力を伸ばしてあげたいか」が自然と見えてきます。

「学ばせたいこと」ではなく「子どもが夢中になれること」を出発点にするのが、継続の秘訣ですよ。
代表的な習い事の“かんたん特徴”まとめ
それぞれの分類で代表的な習い事について、何が育つか/自宅練習の有無/イベントの有無を一言ずつで比較しました。
| 種類 | 伸びる力 | 自宅練習 | 発表会・大会 |
|---|---|---|---|
| 水泳 | 全身の体力・呼吸力 | 不要 | 検定・記録会など |
| ピアノ | 音感・集中力・忍耐力 | 必須 | 発表会・コンクール |
| サッカー | 協調性・運動能力 | 多少必要 | 試合・大会あり |
| 英会話 | 発音・語彙・会話力 | 軽め(復習程度) | 英検・英会話イベント |
| プログラミング | 論理的思考・創造力 | 環境による | 発表・大会あり |
我が家では、息子が「走るのが好き!」というタイプだったので、まずは水泳とサッカー、体操を体験させてみました。
一方で、娘はリズム感が良く、音楽に合わせて体を動かすのが好きだったため、ダンスやリトミックからスタートしています。
実際に試してみて「楽しそうか」「夢中になれそうか」を見ることが何よりも大切ですね。



お子さんの習い事選びでは、「目的思考」と「性格マッチング」のバランスが重要です。
分類ごとに得られる成長要素を知っておくと、親御さん自身が迷ったときに選ぶ軸を持てます。
たとえば、「礼儀や挨拶を身につけさせたい」なら武道系、「自己表現力を育てたい」なら芸術系など、分類ごとの方向性が分かるだけでも判断がクリアになります。
第2章:子供の習い事の種類はこう選ぶ(予算×時間×距離)
習い事選びの「12の比較軸」でわが家にフィットするものを見極める
習い事は、家庭のライフスタイルとの相性も重要です。
以下の12軸を意識すると、わが家に合った習い事が見つけやすくなります。
| 比較軸 | チェックポイント例 |
|---|---|
| 運動量・体力消費 | 全身運動系か、座学型か |
| 自宅練習の必要性 | 毎日必要(ピアノなど)か、教室だけで完結(スイミングなど)か |
| 初期費用 | 入会金・道具代など。高額な習い事は事前確認必須 |
| 月謝のレンジ | 家計への影響は?複数掛け持ちに耐えられる金額か |
| 用具・道具のコスト | 継続的に買い替えが必要なもの(バイオリン・テニスなど) |
| 送迎負担 | 徒歩圏?スクールバスあり?平日夜でも通いやすいか? |
| 通う頻度 | 週1回か週3回かで、他の予定への影響が大きく変わります |
| 発表会・大会の有無 | 年間イベントが多いと、準備・衣装・移動など親の負担も増えます |
| 検定制度の有無 | 級・段があると目標が立てやすい反面、プレッシャーになることも |
| 安全配慮 | 小さい子ほど教室の安全対策(床材・器具の劣化など)も要チェック |
| 人気・予約難度 | 希望の曜日や時間が空いているか?定員オーバーの場合も想定 |
| 親の関与度 | 付き添い要?発表会の衣装準備あり?ワンオペ育児と両立できるか? |
私はまず、送迎負担と月謝の上限を夫婦で話し合いました。
そして、子ども自身に「やってみたいものを3つだけ選んでね」と伝えて、絞り込みをしました。



全部やらせてあげたい気持ちもありますが、現実とのバランスが肝心ですね。
予算・時間・距離で見る「3×3マトリクス」で絞る
「わが家に合う習い事」をより明確にするには、3×3の組み合わせで考えると判断がスムーズです。
| 例 | 予算 | 時間 | 距離 | 選び方のヒント |
|---|---|---|---|---|
| ケース1 | 低 | 少 | 近 | 公営の体操教室・書道・地域スポ少など。月謝も安く送迎負担が小さい。 |
| ケース2 | 中 | 中 | 中 | スイミング・英会話・ピアノなど、送迎時間30分圏内で習いやすい王道系。 |
| ケース3 | 高 | 少 | 近 | オンライン英会話や自宅訪問型のレッスン。時間をお金で買う発想。 |
我が家では「ケース2」に該当しました。
平日19時までの間で通えること、月謝は1万円以内という条件を軸に選定。
最終的に水泳・ピアノ・サッカーの中から息子自身が「水泳がいちばん楽しかった!」と選びました。



多くの家庭が「予算内に収めたい」と思いつつも、つい「せっかくだから…」とオーバーしがちです。
しかし、継続を前提とするならば、「現実的に継続できる価格帯」「家族全体の生活動線に合う時間帯」を優先した方が結果的に満足度が高くなります。
始めた後に「時間が合わなくてやめた」「送り迎えが無理だった」というのはよくある話です。
条件の優先順位を決めておくと、選択のストレスがぐっと減りますよ。
第3章:年齢別に合う子供の習い事の種類
幼児期(3〜6歳)は「遊びの延長」で楽しく学べる習い事が最適
この時期は「集団行動に慣れる」「体を動かす楽しさを知る」といった“初めての社会体験”の入口となる年齢です。
いわゆるプレ・ゴールデンエイジ(3〜8歳)の最初のステップでもあり、過度に教え込むよりも「楽しい!もっとやりたい!」を育むことが大切です。
| 種類 | 伸ばせる力 | 親の付き添い | 継続しやすさ |
|---|---|---|---|
| リトミック | 音感・リズム・表現力 | 必須(親子参加) | ◎(楽しい) |
| ベビースイミング | 水慣れ・体力・親子のスキンシップ | 必須(親子参加) | ◯(衛生や混雑は確認) |
| 幼児体操 | 基礎運動能力・集中力 | 任意 | ◎(発散にも最適) |
| 幼児教室(知育系) | 生活習慣・言語力・協調性 | 任意(教室により異なる) | ◯(座学は向き不向きあり) |
我が家の娘(当時3歳)も、最初は「体操教室で泣いてしまわないかな…」と心配でしたが、先生が一人ひとりを優しくサポートしてくれるので、次第に笑顔で鉄棒にチャレンジするようになりました。
特にリトミックは音楽に合わせて体を動かすため、歌やリズムが好きな子にはぴったりです。
体験のポイントとして、親子で一緒に参加できる習い事は安心感があります。
ベビースイミングでは一緒に水に入ることで、子どもとの信頼関係も深まりました。



この時期の習い事選びは、「学ばせたい内容」よりも「習慣のきっかけづくり」として考えると良いでしょう。
成功体験を通じて「自分はできる」という感覚を持たせることが、その後の挑戦を後押しします。
小学校低学年(小1〜小3)は「基本+自信」の土台づくりを
この時期は学習や集団生活にも慣れ、少しずつ「できること」が増えてくる頃です。
本人の興味関心と親の期待が重なりやすい時期でもあり、継続的に通いやすい習い事が増えてきます。
| 種類 | 人気の理由 | 自宅練習 | イベントの有無 |
|---|---|---|---|
| 水泳 | 学校授業への準備/風邪をひきにくくなる | なし | 進級テスト・記録会などあり |
| ピアノ | 集中力・努力・表現力が育つ | 必須 | 発表会・グレード試験あり |
| 英会話 | グローバル教育への意識/発音の柔軟性 | 軽め | ハロウィン・英検Jrなど |
| 体操 | 運動神経の土台づくりに最適 | 軽め | 技の習得に応じた発表会あり |
| サッカー | 友達との関わり/競争心の育成 | 多少必要 | 試合・大会など豊富 |
わが家の5歳の息子は、年長から水泳を始めました。
当初は顔つけすらできなかったのに、今では「クロール○級合格したよ!」と自慢げに報告してくれます。
達成感が視覚化される検定制度は、子どものやる気を引き出すのに効果的だと感じています。
学習系もこの時期から始めると習慣化しやすいです。
英会話では、レッスン中はゲームや歌が中心で、遊び感覚で耳が育ちました。
「英語を話す=楽しい」と思ってくれるかが最大のカギですね。



小学校低学年では、「親のサポートがあれば着実に伸びる」時期です。
自宅練習がある習い事は、家族の協力が続くかどうかも選定基準のひとつになります。
日々の生活の中に無理なく組み込めるよう、スケジュールの調整力も重要ですね。
小学校高学年(小4〜小6)は「専門性・継続力」が問われる段階へ
この時期になると、子ども自身の興味や得意分野が明確になってきます。
その一方で、塾や受験との兼ね合いもあり、取捨選択が求められる時期でもあります。
| 種類 | 活動の深まり方 | 向いている子 |
|---|---|---|
| プログラミング | 論理的思考+創造的表現を両立 | コツコツ型・好奇心旺盛な子 |
| テニス | スポーツ+個人技の融合 | 競争心が強い・技術を磨きたい子 |
| 書道 | 集中力+段階的な達成感 | 静かな作業が好きな子 |
| 合唱 | 表現力+協調性を高める活動 | 歌が好き・一体感を好む子 |
| ロボット教室 | 工学・ものづくり・発表の融合 | 試行錯誤が得意な子 |
私の友人の娘さん(小5)はテニスを始めましたが、ラリーが続くようになってから「ママ、もっと練習したい!」と自分から言うようになったそうです。
運動だけでなく、目に見える成長が自信につながるタイプの子には非常に向いています。
プログラミング教室では、Scratchからスタートし、自分の作ったゲームを家族に見せてくれるようになりました。
「成果を見せられる」「親に褒められる」という喜びも、継続のエンジンになっています。



高学年では、ひとつの習い事を深めることで達成感・専門性・社会性を同時に育むことが可能です。
この時期に継続力が身につくと、中学生以降の自己管理や時間の使い方にも良い影響を与えます。
中学生は「継続 or 専門特化」へのシフト期
中学生になると学校生活が忙しくなり、「やる/やらない」の取捨選択が本格化します。
習い事の位置づけも“学び”から“実績化”へと変わっていくのがこの時期の特徴です。
| 活動内容 | 継続か特化か | 得られる成果例 |
|---|---|---|
| ピアノ継続 | 継続 | 上級グレード合格・コンクール入賞 |
| サッカー継続→部活 | 継続 | チーム活動・技術向上・大会実績 |
| 英語→英検対策 | 特化 | 英検準2級〜2級合格・受験対策 |
| 将棋 | 特化 | 有段取得・大会実績 |
| プログラミング | 特化 | アプリ制作・技術コンテスト出場など |
我が家の知人(中2男子)は、小4から続けていた英会話を中学以降は英検対策コースに変更し、準2級に合格したとのことです。
目的が変わっても、積み上げたスキルが武器になる好例ですね。
一方で、「部活が忙しくて週2のピアノは厳しい…」という声もよく聞きます。
その場合は週1に減らす、オンラインに切り替える、など柔軟に形を変える選択肢もありですね。



中学生以降の習い事は、「将来につながるかどうか」だけでなく、「今、どこで力を発揮したいか」を軸に考えることが大切です。
受験対策と両立できる工夫、時間管理の習慣づけ、家族の理解。すべてが続ける力を支える要素です。
第4章:主要26種類の習い事を「1分で比較」できるカタログ
子供の習い事には、体を動かすスポーツから、感性を伸ばす芸術、論理的思考を養うSTEMまで、驚くほど多くの選択肢があります。
ここでは代表的な26種類の習い事について、特徴/向き不向き/費用目安/用具/頻度/自宅練習の必要性/イベントの有無などを一目で比較できるようにまとめました。
「とりあえず3つに絞りたい」「どれがうちの子に合うか、ざっくり知りたい」という方は、まずこの表からチェックしてみてください。
スポーツ系:体力・協調性・自信が育つ王道ジャンル
| 種類 | 特徴 | 向いている子 | 月謝目安 | 用具・初期費 | 自宅練習 | イベント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 水泳 | 基礎体力がつく。風邪をひきにくくなる | マイペース・内向型もOK | 要確認 | 水着・ゴーグル | 不要 | 検定・記録会 |
| 体操 | 運動神経の土台作りに最適 | 落ち着きない子・体を動かしたい子 | 要確認 | 体操服・室内シューズ | 軽め | 発表会 |
| サッカー | チームで協力・競争できる | 外向型・エネルギー多めな子 | 要確認 | シューズ・ボール・ユニフォーム | 多少必要 | 試合・大会 |
| テニス | 運動×個人技。勝負の駆け引きもある | 勝ち気な子・集中できる子 | 要確認 | ラケット・シューズ | 軽め | 任意大会 |
| 野球 | 礼儀と根気が身につく。地域性あり | 団体行動が好き・継続力ある子 | 要確認 | グローブ・バットなど | 多少必要 | 練習試合・大会 |
| 陸上 | 走るのが速くなる。個人記録で成長が実感できる | スピード勝負が好きな子 | 要確認 | ランニングシューズ | できる | 記録会 |
| バスケ | スピード感と協調性が磨かれる | 活発な子・背が高い子 | 要確認 | シューズ・ボール | 可 | 試合多数 |
| ダンス | 表現と運動の両立。音楽と動きで楽しく続けられる | リズム感ある子・表現好きな子 | 要確認 | ウェア・シューズ | 可能 | 発表会・コンテスト |
| バレエ | 姿勢・礼儀・柔軟性が身につく | コツコツ型・表現したい子 | 要確認 | レオタード・タイツ | 要 | 発表会 |



スポーツ系は「成功体験→自己肯定感アップ」のサイクルが回りやすいです。
ただし、ケガリスクや親の送迎負担もあるため、安全面・距離・頻度のバランスを見て選びましょう。
武道系:礼儀・精神力・芯の強さを育てるならここ
| 種類 | 特徴 | 向いている子 | 月謝目安 | 用具・初期費 | 自宅練習 | イベント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 空手 | 礼儀や型・組手で心身を鍛える | 声が大きい子・我慢強い子 | 要確認 | 道着・帯・防具など | 可能 | 昇級試験・大会 |
| 柔道 | 投げ技・受け身など実戦的要素あり | 体格良い子・勝ち気な子 | 要確認 | 道着・帯 | 可能 | 試合・昇段試験 |
| 剣道 | 声・姿勢・集中が鍛えられる | 礼儀を学びたい子 | 要確認 | 防具・竹刀・剣道着 | 素振り可 | 試合・昇級 |
| 合気道 | 力に頼らず身を守る。演武形式が多い | 穏やかな子・競争苦手な子 | 要確認 | 道着・帯 | 軽く可能 | 昇級試験・演武会 |



武道系は“型を守る文化”が強いため、落ち着きのある指導環境を求める家庭には合います。
ただし、スパルタ傾向の教室もあるため、体験での相性チェックは必須ですね。
芸術・表現系:感性・創造力・自己肯定感を高める習い事
| 種類 | 特徴 | 向いている子 | 月謝目安 | 用具・初期費 | 自宅練習 | イベント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ピアノ | 集中力・表現力・音感が養われる | コツコツ型・感性豊かな子 | 要確認 | ピアノ・教材 | 必須 | 発表会・グレード試験 |
| バイオリン | 音感・姿勢・忍耐力が必要 | 繊細・音に敏感な子 | 要確認 | 分数バイオリンなど | 要 | 発表会・コンクール |
| 絵画・工作 | 手を動かして自由に表現できる | マイペースな子 | 要確認 | 画材・エプロンなど | 自由制作 | 作品展 |
| 合唱・コーラス | 声を使ったチーム表現。音感と協調性も育つ | 歌が好きな子・内向型も◎ | 要確認 | 衣装・楽譜 | 歌唱練習 | 音楽祭・演奏会 |
| 演劇・ミュージカル | 表現力・感情表現・協調性を高める | 物語好き・表現したい子 | 要確認 | 衣装・台本など | 台詞練習 | 公演・舞台発表会 |



芸術系は「結果」より「過程」重視。
表現が苦手な子の自己肯定感を引き出す場にもなりやすいです。
ただし、発表会の費用負担が高めなので、事前確認はしておきましょう。
学び・言語系:基礎力・学習習慣をつけたいならこの分野
| 種類 | 特徴 | 向いている子 | 月謝目安 | 用具・初期費 | 自宅練習 | イベント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 英会話 | 会話力・発音・異文化感覚が育つ | 好奇心旺盛・恥ずかしがりも可 | 要確認 | 教材・CDなど | 軽め | 英検・イベント |
| 書道 | 字の美しさ・集中力・礼儀も養える | 落ち着いて黙々とやるのが好きな子 | 要確認 | 書道道具一式 | 清書あり | 段級取得・書展 |
| そろばん | 計算力・暗算・集中力を高める | 数字好き・競争心強い子 | 要確認 | そろばん・プリント | 頻繁 | 検定・競技大会 |
| 読書・作文教室 | 読解・思考・表現がバランス良く伸びる | 本好き・創作好きな子 | 要確認 | テキスト・ノートなど | 要 | 発表・コンテスト |



学び系は「継続と習慣化」が鍵。
特にそろばん・書道・公文式系などは成果が目に見えやすく、本人の自己効力感につながります。
ただし親のフォローが必要なものもあるため、家庭の関与度も検討材料に加えてください。
STEM・思考系:これからの時代に必要な「考える力」を育てる
| 種類 | 特徴 | 向いている子 | 月謝目安 | 用具・初期費 | 自宅練習 | イベント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| プログラミング | 論理思考・創造・表現をデジタルで学べる | ゲーム好き・自分で考えるのが得意な子 | 要確認 | PC・教材 | 可 | 発表会・競技大会 |
| ロボット教室 | 組立+プログラムで工学的思考を育む | 手を動かすのが好きな子 | 要確認 | キット代(高額)あり | 推奨 | ロボコン・発表会 |
| 科学実験教室 | 理科の面白さを体感。好奇心を刺激する | なぜ?にワクワクする子 | 要確認 | 実験道具・教材費込み | 発展可 | 発表会・研究発表 |
| 将棋・囲碁 | 戦略・集中・忍耐・マナーも学べる | 静かに考えるのが好きな子 | 要確認 | 将棋盤・駒 | 可能 | 大会・昇段戦 |



STEM系は「楽しさ」と「論理性」が両立するジャンルです。
教材費は高額になりがちですが、思考体力や創造力を養う意味では長期的な価値があります。
本人の興味があるうちにトライしてみるのがベストです。
第5章:体験・入会・継続・やめどきまで「後悔しない習い事運用術」
体験レッスンは“子どもの表情”と“教室の空気”をチェック
多くの習い事では、無料またはワンコインで体験レッスンを実施しています。
入会を決める前に、親子でリアルな雰囲気をつかむ絶好のチャンスです。
| チェックポイント | 見るべきことの具体例 |
|---|---|
| 子どもの様子 | 楽しそうか?集中できているか?声を出しているか? |
| 指導者の姿勢 | 子どもへの声かけは丁寧か?否定せず導いてくれているか? |
| クラスの雰囲気 | 落ち着きはあるか?年齢層は合っているか?馴染めそうか? |
| 安全面の配慮 | 設備の清潔さ・ケガへの配慮・付き添いの導線など |
| 保護者への説明の明瞭さ | カリキュラム・費用・振替制度などを丁寧に説明してくれるか? |
私は息子と3つの体験レッスン(水泳・体操・サッカー)に同行しました。
印象的だったのは、子どもの「また行きたい!」という言葉でした。
一番笑顔が多かった水泳を選ぶ決め手になりました。
「断りにくい…」と感じる方も多いかと思いますが、その場で即決せず、一旦持ち帰るのが安心です。
無理に入会を促す教室には慎重になったほうがよいかもしれません。



体験レッスンでは、「習い事そのもの」よりも、「環境とのフィット感」「安心できる指導者との出会い」が見極めポイントです。
特に幼児期のお子さんには、子どもの心を扱える先生かどうかをよく観察してください。
入会準備は“費用の棚卸し”と“持ち物の最小化”がポイント
いざ習い事に通うと決めたら、必要な費用と持ち物を整理しておきましょう。
初回に必要なものと、後から揃えればよいものを区別しておくと負担が軽減されます。
入会時の費用は3段階で分類
| 区分 | 内容例 |
|---|---|
| 必要 | 入会金、月謝、最低限のユニフォーム・教材など |
| 推奨 | メトロノーム、ヘアゴム、収納ケースなど専用品 |
| 任意 | ブランド品、デザイン性の高い衣装、上級用の道具など |
私の娘のバレエ入門時には、最初に最低限のレオタードとシューズだけ用意し、後から発表会の衣装や小物を買い足しました。
いきなりすべて揃えず、必要に応じて購入する方が賢い選び方です。
持ち物リスト(ジャンル別)
| ジャンル | 最低限必要なもの(ミニマムリスト) |
|---|---|
| スポーツ系 | 動きやすい服、水筒、タオル、必要な道具(ボールやゴーグルなど) |
| 芸術系 | 楽譜、レッスンノート、衣装(音楽系)、画材一式(絵画系) |
| 学び系 | テキスト、ノート、筆記用具、道具(そろばん・書道セットなど) |
| STEM系 | ノートPC、USB、ロボットキット、エプロンなど |



最初にすべてを完璧に揃えようとすると、「お金かけたからやめにくい」というサンクコストバイアスに陥りがちです。
始めやすく、やめやすく。これは家庭にも子どもにも優しい設計です。
継続のコツは「楽しく」「見える化」「応援」の3つだけ
子どもが習い事を続けるかどうかは、「先生が良いか」よりも「モチベーションを維持できるか」にかかっています。
親の関わり方ひとつで、続く習い事に大きく変わっていきます。
自己決定理論に沿った声かけで内発的動機を育てる
| 欲求 | 声かけ例 |
|---|---|
| 自律性 | 「次の発表会、どの曲が弾きたい?」 |
| 有能感 | 「今日は昨日よりも長く泳げたね!」 |
| 関係性 | 「ママも見てたよ、よく頑張ったね」 |
私の息子も「泳ぎたくない…」という日がありました。
その日は練習メニューを決めさせてみたら、「じゃあ、ビート板で競争だけやる」とやる気を取り戻しました。
ピークエンドの法則で“楽しい締め”を作る
- 練習の終わりに「好きな曲を弾く」
- スポーツの最後は「勝ち負けなしのゲームタイム」
- 発表後は「家族でアイスクリーム」
こうした“終わりの印象”がよいと、記憶にもポジティブに残りやすいです。
娘は発表会のあとの「お疲れ様パフェ」が毎回の楽しみになっていて、練習もそれを目指して頑張っています。
成長の“見える化”と“応援体制”がカギ
- シールカレンダーで「○回練習したらご褒美」
- 練習ノートで頑張りを記録
- 家族LINEで「〇〇合格しました報告」
我が家では、ピアノの練習日をカレンダーにマークしていくことで、子どもが“やった感”を実感しやすくなりました。



モチベーション維持の秘訣は、「できた」と感じる頻度です。
そのためには、日々の変化を見つけて、親が言葉にしてあげることが何より効果的です。
やめどき・乗り換えは“続ける勇気”と“辞める勇気”の両方が大事
「やめたいと言い出した」「でもせっかくここまで続けたし…」
そんな場面に直面したら、“撤退ライン”を思い出すことが冷静な判断につながります。
やめどきのサインは3つ
| サイン | 具体的な状態例 |
|---|---|
| 行き渋りが続く | 毎週泣く、体調不良の頻度が上がる |
| 家庭に負担がかかりすぎる | 送迎・費用・時間がストレスになっている |
| 目的からずれてきた | 学びたかったことと違う方向に向かっている |
私の知人のお子さんは、ピアノで発表会を終えたタイミングでやめました。
「一区切りついたから、今度は合唱に行ってみたい」と言い出し、自分の意思で乗り換える判断ができていたのが印象的でした。
習い事の“乗り換え”は“後退”ではなく“前進”
| Before | After | 引き継げる力 |
|---|---|---|
| ピアノ | 合唱 | 音感・拍子・表現力 |
| サッカー | 体操 | 体力・俊敏性・バランス感覚 |
| プログラミング | ロボット教室 | 論理的思考・問題解決・試行錯誤力 |



サンクコスト(かけた時間・お金)にとらわれると、判断が鈍ります。
辞める基準も最初から決めておくことで、親も子も後悔せず選び直せます。
見直しは悪ではなく、むしろ新たなチャレンジの始まりです。
よくある質問(FAQ)
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| いつから始めるのが良い? | 3〜5歳が多い。早ければ2歳から親子参加型で体験を。本人の興味とタイミングが最優先。 |
| 習い事は週何回が理想? | 基本は週1回。複数掛け持ちは最大3つまでが現実的。休息日も必ず確保すること。 |
| 月謝はどれくらい見ておけばいい? | 月2万円前後が平均値。初期費用・教材費・発表会費なども別途かかる。家計の5%以内が目安。 |
| 発表会や大会は必ず出るべき? | 強制ではないが、出た方が目標意識が芽生える。本人の性格や状況に応じて選択するのがベター。 |
| やめるときはどうしたらいい? | 「区切りの設定(例:発表会・進級)」や「撤退ライン」を事前に決めておくと判断がしやすい。 |
この記事のまとめ
「子供に習い事を始めさせたいけど、種類が多すぎて迷ってしまう」
そんな保護者の方に向けて、本記事では習い事の種類を体系的に整理し、年齢・目的・性格・家庭事情に応じた選び方・続け方まで、わが家の体験を踏まえてまとめました。
習い事を選ぶというのは、子どもの未来に“最初の投資”をすること。
だからこそ、後悔しないための視点を一緒に見ていきましょう。
習い事の種類は5つに分類できる
まず全体像をつかむために、習い事は以下の5系統に分けて考えると判断がラクになります。
| 系統 | 代表例 |
|---|---|
| スポーツ系 | 水泳・体操・サッカー・テニス・ダンス・バレエなど |
| 武道系 | 空手・柔道・剣道・合気道 |
| 芸術・表現系 | ピアノ・バイオリン・合唱・絵画・演劇など |
| 学び・言語系 | 英会話・書道・そろばん・作文・読書教室など |
| STEM・思考系 | プログラミング・ロボット・科学実験・将棋・囲碁など |



分類を知ることは「目的を見失わない習い事選び」に直結します。
表面的な流行ではなく、「このジャンルで何が育つか?」を軸に考えることが大切です。
年齢・目的・性格・家庭事情で絞る
習い事は年齢ごとに“目的”と“向き不向き”が大きく変わるものです。
| 年齢層 | 向いている習い事(例) |
|---|---|
| 幼児(〜年長) | リトミック・幼児体操・水慣れ教室 |
| 小1〜3 | 水泳・ピアノ・英会話・体操・サッカー |
| 小4〜6 | プログラミング・書道・テニス・ロボット教室・合唱 |
| 中学生 | 専門性の深化・英検対策・コンクール挑戦・検定付きの学び系など |
また、以下のマトリクスを使えば「予算×時間×距離」で現実的な選択肢を絞ることもできます。
| 条件 | 合う習い事のタイプ |
|---|---|
| 近くて安くて短時間 | 公営体操・地域スポ少・書道教室など |
| 中距離×平均予算 | 水泳・英会話・ピアノなど王道系 |
| 近(移動不要)×高価格×時間少 | オンライン英会話・訪問型ピアノ・家庭内完結型の習い事 |



「選択肢は3つまでに絞る」と、親の意思決定負荷も子どもの迷いも減ります。
これは行動経済学的にも有効な“決定麻痺の回避法”ですよ。
主要26種類を特徴ごとにざっくり比較
実際に人気のある習い事26種類について、「特徴・費用・回数・向き不向き・自宅練習の要否」などを以下のように比較しました。
| 習い事名 | 向く子ども | 自宅練習 | イベント | 継続しやすさ |
|---|---|---|---|---|
| 水泳 | 内向型・体力つけたい子 | 不要 | 検定あり | ◎ |
| ピアノ | コツコツ型・表現好き | 必須 | 発表会あり | ◯ |
| プログラミング | 論理好き・試行錯誤できる子 | 推奨 | 発表あり | ◎ |
| 空手 | 礼儀を学びたい子 | 可 | 試験・大会 | ◎ |
| 書道 | 静かな作業好き | 可 | 段級あり | ◯ |
我が家の5歳息子は、水泳とピアノを体験し、水泳の方が「自分のペースで成長できて楽しい」と話していました。
合う習い事は、“競争より達成感”の質で選ぶのもおすすめです。



比較表では「自宅練習の有無」と「親の関与度」が非常に重要な判断軸になります。
続けられるかどうかは、習い事そのものより家庭のライフサイクルとのフィット感にかかっています。
体験→入会→継続→やめどきまでの運用術
せっかく始めた習い事も、「合わない」「忙しくなった」「本人の意欲が…」と悩む場面が出てきます。
そのとき慌てないために、はじめから運用をデザインしておくのがコツです。
体験レッスンで見るべき項目
- 子どもの表情・集中・楽しさ
- 指導者の声かけ・丁寧さ
- 教室の空気と安全面
- 保護者への説明の明瞭さ
入会前の整理ポイント
| 検討項目 | 注意点 |
|---|---|
| 費用の棚卸し | 入会金・月謝・教材・衣装など分解して確認 |
| 持ち物の最小化 | 最初は最低限。ブランドや高額道具は後からで十分 |
| スケジュールの現実性 | 兄弟の予定・送迎・親の体力も含めて無理ない計画を |
続ける工夫
- If-Then実行意図(例:火曜18時は必ず練習)
- ピークエンド(最後を楽しい記憶で終える)
- 自己決定感(子ども自身に選ばせる)
やめどき・乗り換えの判断
- 「行きたくない」が3週連続で続く
- 家族のストレスが明らかに増えている
- 本人が違う習い事に目を向け始めた



「続けるための工夫」と同じくらい、「やめても後悔しない準備」も大切です。
最初に「続ける基準」と「やめる基準」を家族で共有しておくと、判断にブレがなくなります。
これで、子供の習い事の種類から選び方・続け方・やめどきまでを一気に把握できたかと思います。
\ あとは行動あるのみ /
「まずは体験してみようかな…」と思えた方は、それが最高の第一歩です。
迷っている時間よりも、動いて感じた方が、子どもも親も確かな手応えが得られますから。
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習い事は、親の「やらせたい」と子どもの「やりたい」が重なったときにこそ、力を発揮します。
大切なのは、選ばなかったことへの後悔を減らし、選んだ先の未来に期待できるかどうか。
本記事が、そんな前向きな選択の一助となれば嬉しいです。
出典
文部科学省|令和5年度 子供の学習費調査
文部科学省|幼児期運動指針ガイドブック
厚生労働省|健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)
日本将棋連盟|将棋教室(公式)|全国の子ども向け教室案内
日本水泳連盟|大会情報・結果(公式)









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