「定番じゃない習い事、でもウチの子に合うものが知りたい」──そんな親御さんにこそ、今回のガイドはおすすめです。
本記事では、小学生・中学生・高校生それぞれの年齢に合った“ちょっと珍しい習い事”を、継続のコツや成果の残し方まで含めて徹底解説しています。
実体験ベースのリアルな視点で、子どもの興味と成長を最大限に引き出すヒントを、年齢別にご紹介しています。
なお、本記事には一部に広告を含む箇所がありますが、皆さまの追加的な情報収集およびご判断の一助となることを目的に掲載しておりますので、お役立てください。
1章 基礎と選び方:失敗しない土台づくり
「周りとはちょっと違う習い事に挑戦させたい」
「定番ではなく、個性を伸ばせる習い事を探したい」
そう感じている親御さんに向けて、まず押さえたい基本の視点をお話しします。
私自身、5歳の息子と3歳の娘に習い事を探す時、「他の子と同じでなくてもいい」という気持ちがありました。
でも、ただ珍しさだけに惹かれると後悔することもあります。
だからこそ、珍しい習い事の“選び方”の軸が大切なのです。
珍しさの4タイプを見極める
「珍しい」といっても、その性質はさまざまです。
以下の4つに分けて考えると整理しやすくなります。
| 珍しさのタイプ | 特徴 | 例(イメージ) |
|---|---|---|
| 新規性 | 新しいジャンルの習い事。今後普及しそうな最先端の内容。 | 例:最新テクノロジー体験など |
| 希少性 | 教室や指導者が少なく、参加している子がほとんどいない。 | 例:地域限定の特殊スポーツなど |
| 先行性 | 本来は高学年向け・大人向けの内容を先取りできる。 | 例:子供向けの実践プログラムなど |
| 個別性 | お子さんの特定の興味・個性にフィットするユニークな内容。 | 例:伝統芸能・珍しい楽器など |
私は息子に「新規性」の高いプログラミング体験を選びましたが、指導法がまだ整っておらず試行錯誤でした。
一方で娘は「個別性」の強い絵本朗読教室に入り、すぐに夢中に。
このようにタイプ別に強み・弱みがあるので、親子で一緒に話し合うことをおすすめします。

「珍しさ」だけで飛びつくと、継続が難しくなることもありますよね。タイプを知っておくだけで選びやすくなります。
適合性を見える化する「U‑CRAFT」フレーム
珍しい習い事を検討するときに、私が実践しているのが「U‑CRAFT」というチェック方法です。
家計や生活スタイルに照らし合わせて、お子さんにフィットするかを多角的に見られます。
| U‑CRAFT項目 | チェックポイント |
|---|---|
| Unique(独自性) | 他では得られない経験やスキルがあるか。 |
| Compatibility(子の特性適合) | お子さんの性格や興味に合っているか。嫌がらず主体的に取り組めそうか。 |
| Resource(資源負担) | 月謝・道具代・送迎の負担は家庭の許容範囲か。 |
| Autonomy(内発性) | お子さん本人が「やりたい!」と感じているか。親の押しつけになっていないか。 |
| Fit(家庭運営適合) | 兄弟姉妹の予定や家庭方針に沿っているか。家族の協力体制は整っているか。 |
| Time‑horizon(時間軸) | 長く続けたときにどう成長するかイメージできるか。 |
私はこの表を印刷して、候補の習い事を息子・娘ごとに「◎◯△」で評価しています。
可視化すると親の主観だけで決めずに済むのでおすすめです。



書き出して比較することで、思い込みや親の期待から離れ、子どもに本当に合うものが見えてきますね。
安全・運営体制のチェックポイント
珍しい習い事は情報が少なく、安全面の確認が欠かせません。
以下の項目を事前にチェックしましょう。
- 指導者の資格・経験(子ども向け指導歴や実績を確認)
- 設備や道具の安全性(清潔さ・防具・救急セットなど)
- 教室側の保険加入状況(説明してくれるか、補償内容は十分か)
- 料金体系・休会制度などの透明性(公式サイトや案内で明示されているか)
- 運営母体の信頼性(NPO法人・企業などしっかりした組織か)
私は必ず体験や見学をして、先生や他の子どもの様子を見ます。
過度なスパルタや不透明な料金体系がある所は避けるようにしています。
「ここなら安心」と心から思えるかどうかが、続けるうえで大きなポイントです。



安全面に不安がある場合は、どれだけ魅力的でも無理せず別の選択肢を探した方が良いですね。
情報収集とバイアス対策
珍しい習い事は口コミや体験談も限られています。
そのため、判断の際に「バイアス」に注意が必要です。
- 社会的証明に流されない
「みんながやっているから良さそう」という気持ちだけで決めない。
親子で「なぜ良いと思ったのか」を言葉にしてみる。 - 損失回避・現状維持バイアスを克服
「辞めるのがもったいない」「失敗したらどうしよう」と考えすぎない。
「今この選択をしなかったらどんなリスクがあるか」も天秤にかける。 - 短期間・高頻度で体験比較
複数候補がある場合は、週末ごとに体験会を回るなど集中して試す。
印象が鮮明なうちにメモし、親子で振り返る。
我が家では息子に二つのプログラムを週替わりで体験させ、どちらが楽しそうかを観察しました。
「どれに一番ワクワクしたか」を子ども自身に話してもらうと、意外な発見があります。



体験だけの参加でも全く問題ありません。気軽に試して、子どもと一緒に納得できる選択をすることが大切ですね。
体験から初月までの行動設計テンプレート
選ぶだけでなく、「始めた後に続けられるか」も重要です。
心理学のテクニックを取り入れて習慣化を支援しましょう。
- If‑Thenプランニングで習慣化
「もし土曜の朝9時になったら→家族全員ですぐ出発」など、行動を具体的に決めておく。
息子の場合、このルールを決めたことで自分から準備するようになりました。 - トークンエコノミーで努力を可視化
レッスン後だけでなく、準備や報告といったプロセスにもシールを貼る。
娘はバッグ準備ができたらシール、家に帰って今日のことを話せたらシールというルールで楽しんでいます。
5枚貯まったら好きな絵本をプレゼントするなど、努力に見合うご褒美が効果的です。 - 中間選択肢を用意する
合わないと感じたとき、すぐ退会ではなく休会や頻度減など段階を踏む。
知人の小3男の子は、週2回から月2回に減らして気持ちが回復し、半年後に週1回に戻せました。



「続けるか辞めるか」の二択ではなく、柔軟な選択肢を持つことで親子の負担も減りますよ。
2章 小学生編:好奇心ドリブンでハマる入り口を作る
小学生の「好き!」を引き出す珍しい習い事カタログ
小学生は、まさに“好奇心のかたまり”です。
目に入ったものすべてに興味を持ち、初めてのことにも躊躇なく飛び込んでいきますよね。
我が家の5歳の息子も、見たことのない楽器や、工作体験に出会った瞬間、目がキラキラに変わりました。
このタイミングで「他の子とはちょっと違う体験」をさせるのは、親にとってもワクワクする選択です。
そんな「好奇心の扉」を開く、珍しい習い事をジャンル別にご紹介します。
| 分類ジャンル | 内容の一例 |
|---|---|
| STEM・テック系 | ドローン・ロボット・3Dプリント・ゲーム開発 |
| 自然・アウトドア系 | オリエンテーリング・養蜂・サバイバル教室 |
| 文化・芸術系 | 和楽器・茶道・民俗音楽・能狂言など |
| スポーツ系 | フェンシング・パルクール・ボルダリング・アーチェリー |
| 表現・社会系 | 起業体験・プレゼン教室・地域探究クラブ |
一つひとつに「ちょっと試してみたいかも」と思わせる要素がありますよね。
習い事としての王道から少し外れる分、他の子と比較されにくいのも魅力のひとつです。



好奇心は子どもの学びの原動力です。ワクワクする入り口を用意することで、自然と「やってみたい!」が生まれてきますよ。
小学生で“珍しい習い事”を長く続けるコツ
せっかく始めても、すぐに飽きてしまったらもったいないですよね。
ここでは、我が家や知人家庭でうまくいった継続のコツをご紹介します。
好奇心曲線に合わせて、小さな達成を重ねる
習い事は、始めるときがピークではありません。
むしろ、2回目・3回目の「慣れ」が訪れるタイミングが勝負です。
たとえば、息子が体験したプログラミング教室では、最初の回で簡単なゲームを1つ完成させました。
「できた!」という達成感が生まれたことで、自信と継続意欲につながりました。
こんなふうに、早い段階で小さなゴールを設定してあげると、子どもは自分から動き始めてくれます。



続かない原因の多くは、「何ができるようになったのか分からない」ことです。ゴールが見える設計は、とても重要ですよ。
送迎と道具の負担は、最小スタートでOK
珍しい習い事は、教室が少ない分、遠方になりがちです。
また、専用の道具が必要になるケースもあります。
そんなときは、「最初から全部揃えない」ことが鉄則です。
- 通い始めは月1回+オンライン補習の組み合わせ
- 体験期間中はレンタル品を活用
- 他の習い事と同じ曜日に予定をまとめる(親の送迎が楽になります)
息子がアーチェリーを体験したときも、最初の3ヶ月はすべて備品を借りて様子を見ました。
続けたい気持ちが本人に芽生えてから、マイ弓具を購入した流れです。



最初から完璧に揃える必要はありません。スタートを軽くすることで、自然とハードルが下がりますよ。
飽きてきたら、難易度を微調整(フロー理論)
人は、「簡単すぎても」「難しすぎても」すぐに飽きてしまいます。
そこで大切なのが、心理学でいうフロー理論です。
「ちょっと頑張ればできそう!」というレベルに挑むことで、集中しやすくなります。
ボルダリングで例えると…
- 易しい壁ばかり登っていると飽きる
- 難しすぎる壁ばかりだと怖くなる
- その中間を少しずつ攻めることで“没頭”が生まれる
お子さんが「最近ちょっとつまらない…」と感じていそうなときこそ、課題の設定を見直してみてください。
指導者とも相談しながら、ちょうどいいゾーンに戻すことが大切です。



飽きっぽさは、興味がないのではなく“ゾーンを外れている”サインかもしれません。そこに気づいてあげられると安心ですね。
小学生のよくあるQ&A
Q:うちの子、すぐに飽きてしまいそうです。
A:
好奇心旺盛なタイプほど、最初の熱がすぐに冷めてしまうこともあります。
ただ、それは悪いことではありません。
いろいろ試して「これが好きかも」と気づいていく時期ですから、いったん切り替えるのも前向きな判断です。
ただし、「やりたい」と自分で言ったものは、最低◯回は通うルールを決めておくと、自主性も育ちますよ。



「合わなければ替えていいよ。でも1ヶ月は頑張ってみようね」と約束しておくと、逃げ癖も防げますよ。
Q:週に何回くらい通うのがベストですか?
A:
はじめのうちは週1回が理想的です。
子どもも親もリズムをつかみやすく、無理なくスタートできます。
以下のような調整が有効です。
- 最初は週1でお試し期間
- 様子を見ながら週2に増やす(特に本人が強く希望する場合)
- 習い事全体の合計は週2〜3回までを目安にする(学校や宿題とバランスを取る)
珍しい習い事は刺激が強いぶん、エネルギーも使います。
“楽しさ”を保てる頻度を目指して調整していきましょう。



「もっと行きたい!」という気持ちが出てきたら増やすくらいがちょうどいいんですよ。
Q:安全面が不安です。どう確認すればいいですか?
A:
特に運動系や屋外体験系では、安全への配慮が気になりますよね。
以下のチェックリストを参考にしてください。
- 指導者の対応(目が行き届いているか、丁寧に説明してくれるか)
- 設備の安全性(清潔で整備されているか、防具や救急セットがあるか)
- 保険加入の有無(事前説明があるか、万が一の対応が明示されているか)
- 参加者の様子(ルールを守って落ち着いているか)
私は初回の見学時、「保険に加入されていますか?」「急な怪我があったときの連絡体制は?」と質問しています。
丁寧に答えてくれる教室は、信頼できることが多いです。
また、自宅でも子どもと「危ないと感じたら先生に伝えようね」と話し合っています。



「安全は教室任せ」と思わずに、親も一緒にチェックする意識を持つことが安心につながりますよ。
3章 中学生編:両立設計と探究の深掘り
中学生にこそおすすめしたい珍しい習い事の世界
中学生になると、学校の授業に加えて部活や塾も忙しくなりますよね。
一見、「習い事は小学生で卒業かな…」と思いがちですが、実はこの時期だからこそ“珍しい習い事”が大きな力になります。
たとえば探究心。
自分でテーマを深掘りする思考力が伸びてくるのが、この中学生の時期なんです。
また、将来の進路をうっすらと意識し始める子も増えてくるので、習い事がキャリアの種になる可能性も十分あります。
それでは、珍しさと探究を両立できる中学生向けの習い事をジャンル別に見ていきましょう。
| 分類ジャンル | 内容の一例 |
|---|---|
| テック上級編 | AI・データ分析・電子工作・映像編集など |
| 探究・研究系 | 科学コンテスト・フィールドワーク・言語探究 |
| 文化・社会系 | 書道パフォーマンス・和裁・ポッドキャスト制作 |
| スポーツ系 | 継続型や新規挑戦(ライフセービング・ラグビー7人制など) |



中学生は吸収力も高く、やり込む姿勢が育つ時期です。「好き」から始まって、いつの間にか本格的な強みになっていた、なんてこともありますよ。
部活と珍しい習い事をうまく両立させる時間設計
中学生の一日は本当に忙しいものです。
部活が夕方まで、帰ってからは宿題。
さらに塾に通っている子も珍しくありません。
その中で「珍しい習い事」も続けたいと思ったら、“無理なく続けられる時間設計”が欠かせません。
フォーム維持のカギは“中間ゴール”の設計
心理学では、人はゴールが近づくほどモチベーションが上がるとされています。
この性質を活かすには、“中間目標”をこまめに設けることが効果的です。
例えば、
- 「夏休みにロボットを完成させて展示する」
- 「3ヶ月後のイベントで成果発表をする」
など、日々の学習が具体的なアウトプットに繋がる仕掛けをつくると、学びにグッと身が入るようになります。
娘の知人(中2)は、英語ディベートの大会に出ると決めたことで、毎日のリサーチや練習に前向きに取り組むようになりました。



「なんとなくやってる」から「ここまでやったら見せ場がある」に変わると、子どもは驚くほど動き出しますよ。
学期・テスト周期で“波のあるスケジュール”を組む
中学生の生活は、定期テストや行事で周期的に忙しさが変動します。
この“波”に合わせて習い事の頻度を調整するのが、長く続けるコツです。
たとえば:
- テスト前2週間は習い事を休む
- 長期休みは集中レッスンで強化
- 文化祭シーズンは少しペースを落とす
このように、1年を見通して柔軟に計画すると「習い事が負担」になることを防げます。
我が家では、息子の予定管理にマグネット式の月間スケジュールボードを使っています。
部活・塾・習い事の予定を並べて可視化すると、子ども自身も「今週はここが忙しい」と把握でき、納得感をもって行動できます。



習い事が生活に押し込まれるのではなく、生活の一部として自然に収まることが、続けるうえではとても大切ですね。
自己効力感を高める“週次レビュー”という習慣
中学生にとって習い事を続けるうえで一番の味方になるのが、自分の成長に気づく力です。
そこでおすすめなのが、「週次レビュー」ノートです。
これは週に1回、以下の項目をノートに書き出すだけのシンプルな習慣です。
| レビューポイント | 内容の例 |
|---|---|
| 今週できたこと | 「動画編集で効果音を入れられた」 |
| 感じたこと | 「イベント準備でチームとぶつかって少ししんどかった」 |
| 次に挑戦したいこと | 「資料づくりに時間をかけてみたい」 |
このレビューを続けている中2の男の子(息子の友人)は、発表前になると「自分はちゃんと進んでる」と自信を持てるようになってきたそうです。
レビューの習慣は、自己肯定感と成長実感の土台になります。



自分の言葉で成長を記録する習慣がある子は、伸び悩んだときも「なぜ続けるか」に立ち返れる強さが育ちますよ。
中学生のよくあるQ&A
Q:内申点や受験勉強との両立が心配です…
A:
確かに、中学3年間は内申点や試験対策で時間的な制約もありますよね。
でも、珍しい習い事で身につくスキルは、勉強や受験にも良い影響を与えることが多いんです。
たとえば、
- ディベート→面接や作文が得意に
- 科学コンテスト→理科の論述が伸びる
- ポッドキャスト制作→発表力や構成力が向上
とはいえ、「トリプルブッキング」はNG。
学校・塾・習い事が全部詰まりすぎると、どれも中途半端になりかねません。
まずは週1回からスタートし、余裕がある期間にペースアップする形が無理なくておすすめです。



“やりすぎない設計”を親が意識しておくと、本人も安心して挑戦できますよ。
Q:親の送迎が大変です。何か工夫はありますか?
A:
中学生になると、自分で通える範囲を少しずつ広げるチャンスでもあります。
可能であれば、公共交通機関の練習を兼ねて、1人通学にトライしてみるのもよい経験です。
また、以下のような工夫も検討してみてください。
- 同じ地域の子と相乗りや送迎当番制
- オンライン受講が可能な習い事を選ぶ(テック系に多くあります)
- 日曜日や夜間ではなく、土曜午前中に固定するなど家庭のスケジュールと擦り合わせる
私自身も、「今日はパパが下の子を見てる間にママが送り、来週は交代」という形で夫婦で負担を分担しています。



「毎週の送迎が大変」と感じたら、一度時間と距離を見直してみるのがいいですよ。意外と抜け道が見つかるかもしれません。
Q:費用が高めのところが多くて迷います…
A:
確かに、珍しい習い事は設備や教材が特別な分、費用がやや高めな傾向があります。
でも、その価値を判断するのは「月謝の金額」だけではないと感じています。
実際、息子がプログラミングにハマっていた時期、毎週末その話ばかりで家族も一緒に盛り上がっていました。
その1時間が、ただの勉強よりよほど子どもの“思考”や“熱量”に火をつけていたと実感しました。
とはいえ、予算の制限はあると思います。
その場合は以下をおすすめします。
- 初期費用をかけずに、体験やレンタルでスタート
- 自治体やNPOが開催する助成付きワークショップを活用
- 学校の部活や地域活動で似た体験が得られる機会を探す



「高いから無理」と諦める前に、段階的な始め方や外部支援を検討するのが安心ですね。
4章 高校生編+成果化:経験を見える価値にする
高校生だからこそ選びたい「未来につながる習い事」
高校生になると、日々の過ごし方が進学やキャリアに直結してくる時期ですよね。
ここで選ぶ習い事が「そのまま志望理由になる」なんてケースも、実際によくあります。
だからこそ、高校生の習い事は「続ける楽しさ」だけでなく、
“成果として伝えられる経験”を意識したいところです。
とはいえ、部活や受験勉強もあるなかで習い事を続けるのは、簡単なことではありません。
無理なく、そして意味ある形で継続できる習い事を一緒に探してみましょう。



高校生にとっての“珍しい習い事”は、「好き」を突き詰めた先に“自分らしさ”を残せる選択肢でもあるんです。
高校生向けの珍しい習い事カタログ
中学までの習い事とは異なり、高校生向けの習い事には「表現力」「思考の深さ」「社会性」といった軸が加わってきます。
以下に、高校生におすすめの習い事ジャンルを整理しました。
| 分類ジャンル | 内容の一例 |
|---|---|
| アカデミック・実践系 | 研究インターン・起業体験・ハッカソン参加など |
| 文化・芸術系 | 和太鼓・サウンドデザイン・現代アート制作など |
| スポーツ系 | トライアスロン・ボート・リードクライミングなど |
| 社会参画系 | 国際交流・ボランティア通訳・NPO活動への参加 |
私の知人の高校生(娘の幼稚園時代の友人)は、和太鼓のプロ指導を受けて舞台に立つ経験を積み、
そのまま芸大に進学しました。
また、ハッカソン参加からIT系スタートアップでのバイトにつながった子もいます。



高校生は「社会に接続できる力」が育つ時期です。習い事が、未来のドアを開けるきっかけになることもありますね。
習い事の“成果”を形にするポートフォリオ戦略
ただ楽しく通うだけでは、せっかくの経験が“履歴”にならず埋もれてしまいます。
そこで意識したいのが、“成果を見える化”するポートフォリオの発想です。
成果物や記録を“編集”して伝わる形にする
どんな習い事でも、続けていれば必ず何かが残ります。
それを「伝わる形」に編集しておくだけで、価値は何倍にもなります。
- Before / Afterの写真
- 成長のグラフ
- 課題に対する振り返りシート
- 先生やコーチのコメント
これらを一冊の小冊子やGoogleスライドにまとめるだけでも、進学時の志望理由書やポートフォリオ提出に活用できます。
たとえば、私の教え子(高校3年生)は、小学生から続けたロボット製作の記録を冊子にまとめてAO入試に提出しました。
「最初は豆電球しかつけられなかった」が、「高校ではチームで大会出場まで達成」──。
その成長ストーリーが、本人の努力を証明する一番の材料になりました。



「うまくできたか」ではなく、「どう育ってきたか」を見せることが、評価されるポイントになるんです。
発表や寄稿、コンテスト参加で“場数”を踏む
ポートフォリオの中身を充実させるには、アウトプットの場を意識的につくることが大切です。
たとえば:
- 和太鼓や演劇なら地域のお祭りや文化イベントでの発表
- プログラミングならコンテストや作品展示
- アートならSNS投稿やミニギャラリーへの参加
- 文章系なら投稿・寄稿・ZINE作成
「金賞をとった」といった派手な実績がなくても大丈夫です。
大事なのは、挑戦した経験と、そこから得た気づきです。
「課題に取り組んだとき、自分はこう考えた」
「失敗からどう立て直したか」
そうしたプロセスを含めて伝えることが、深みのあるポートフォリオにつながります。



比べる相手は他人ではなく、過去の自分。だからこそ“等身大の記録”がいちばん響くんですよ。
自己決定感とコミットメントが継続のカギになる
高校生になると、「やらされてる感」では続かなくなります。
自分で決めた目標を、どうやってやり遂げるか。
それが本人の成長の柱になります。
目標は“本人が自分の言葉で決める”のが理想
親や先生が「これをやった方がいい」と言っても、なかなか本気にはなれません。
でも、本人が「私はこれをやりたい」と言ったときの集中力は、やっぱり違いますよね。
おすすめなのは、本人が目標を書き出すワークです。
- 「文化祭で演奏を披露する」
- 「△△の資格を高校の間に取りたい」
- 「作品をSNSで100人に見てもらう」
そういった具体的なゴールを、家族と共有することで応援の体制も整いやすくなります。



自分の言葉で決めた目標は、折れにくくなります。「やり切る」と宣言すること自体が、意志のトレーニングなんです。
気持ちが折れそうなときは“支え役”の出番
どんなに意志が強くても、高校生活には壁がつきものです。
試験や人間関係、疲れ、スランプ……。
そんなときに支えてくれるのが、家族や信頼できる大人の存在です。
ときには「ここまで頑張ってきたじゃない」と励まし、
ときには「ちょっと休んでいいんだよ」と寄り添う。
習い事は、ただの“技術を磨く場所”ではなく、心の成長の場でもあると感じます。
私自身も、もし息子や娘が高校生になったら、
「どこまでやるかは、自分で決めていい。でも応援はするからね」と伝えたいと思っています。



自己決定と支援。この両輪がそろってこそ、高校生の挑戦は本物になるんですね。
子どもの“珍しい習い事”を価値に変える視点とは?
最後にお伝えしたいのは、「珍しい」というだけでは意味がないということです。
大切なのは、それを“その子らしさ”に還元できるかどうか。
- その習い事を通じて、どんな姿勢を学んだか
- 自分で選び、続けたことにどんな意味があったのか
- どうやって形に残し、次の一歩につなげるか
この視点を持つだけで、どんな活動も深く、かけがえのないものになります。
また、始める前に“やめ時の基準”を共有しておくことも大切です。
「3ヶ月続けて合わなければやめる」「発表会までやってみる」など、明確な区切りをつくると、
無理に続けて苦しくなることも防げます。



経験を“価値”にするかどうかは、親子の捉え方次第です。無理なく、けれど意味深く。そんな関わり方ができたら素敵ですね。
まとめ章|「珍しい習い事」で広がる、子どもだけの世界地図
「こんな習い事があったんだ。」
「ウチの子、こんなことに興味を持つなんて思わなかった。」
これまでたくさんの親御さんとお話してきましたが、
“習い事は人生の縮図”だと私は感じています。
それも、ただの定番ではなく、
ちょっと珍しくて個性的な習い事には、想像以上の価値があります。
私たち親にとっては、つい「学歴」や「資格」といった目に見える成果が気になりがちです。
でも、子どもたちは“経験の地図”を日々少しずつ広げていく存在です。
そしてその地図に刻まれた道のひとつひとつが、
将来の選択肢や自己肯定感の支えになるんですよね。



習い事は、結果よりも「どんな道を、どう歩いたか」。そこにこそ、本当の価値があると思いますよ。
子どもにとって「珍しい」は、未来を切り拓く“原動力”
ここまでの章で、小学生・中学生・高校生それぞれに合った
珍しい習い事の選び方や続け方、そして成果の残し方までご紹介してきました。
実際に、我が家の息子(5歳)はゲーム開発体験にワクワクし、
娘(3歳)は伝統音楽のリズム遊びに夢中です。
それはまだ「習い事」と呼ぶには早い小さな経験かもしれません。
でも、こうした“ちょっと変わった入り口”が、
本人の「これが好きかも」「もっとやってみたい」につながっていくと実感しています。



他の子と違っていいんです。むしろ「違う」ということが、お子さんの最大の個性になるんですよ。
「やめてもいい」「戻ってきてもいい」から、始められる
習い事の最大の悩み、それは「続くかどうか」ですよね。
始めてすぐに飽きてしまう、思ったより合わなかった……。
そんなとき、親として焦ったり、残念な気持ちになるのも無理はありません。
でも私はこう考えています。
「やめても、また始めてもいい」
これが、子どもたちにとっていちばん優しい環境なんだと思うんです。
“挑戦のハードル”が低ければ、興味を試しやすくなりますし、
「またやりたい」と思ったときにも戻ってこられます。
だから私は、習い事を選ぶときも、継続するときも、
中間地点をつくることを意識しています。
- まずは月1回の体験から
- まずはお試し3ヶ月から
- 続かなかったら一度休会してみる
こうして“撤退しやすい設計”をあらかじめ用意しておくだけで、
子どもにとっても、親にとってもグッと気持ちが楽になるんですよ。



習い事を通じて育てたいのは、技術や成績ではなく「自己決定感」なんです。
習い事を「わが子だけのストーリー」に変える工夫
最後に。
どんなに珍しい習い事でも、「ただ通っている」だけではもったいないですよね。
せっかくなら、そこに物語を持たせてあげてほしいんです。
- なぜこの習い事を選んだのか
- 何ができるようになってきたのか
- どんな場面で「自分らしさ」を出せたのか
- 挫折があったとき、どう乗り越えたのか
そういった“過程”を、
ノートでもスマホのメモでもいいので、少しずつ記録してみてください。
中学生・高校生になったとき、きっとこの記録が、
本人の自信となり、ポートフォリオとなり、
進学や面接で自分を語れる材料になります。
私の知人の息子さん(現在高校生)は、
小5のときに始めた電子工作の体験がきっかけで、
大学ではロボティクスを専攻する道を選びました。
その彼が言っていたのが、
「最初は遊びだった。でも振り返ったら、自分の全部が詰まってたんです」
という言葉です。
この「全部」は、親がそっと残してあげた記録によって見えてきたものでした。



習い事は、ただの“選択肢”じゃありません。家族と子どもが一緒につくる“ストーリー”になるんです。
最後に|今日から始められる「わが子の未来デザイン」
お読みいただきありがとうございました。
この記事を通して、どんな年齢のお子さんでも、
「ちょっと珍しい習い事」に出会う価値があることをお伝えできていたら嬉しいです。
そして、何より大切なのは、親の役割が「選ぶ」ことではなく、
「選ぶプロセスを一緒に歩くこと」なのだと、改めて実感しています。
「この子は、何に心が動くんだろう?」
「どこでなら、のびのび羽ばたけるんだろう?」
そう思いながら一歩踏み出したその先に、
その子だけの輝くストーリーが待っているかもしれません。



“自分で決めたことを、応援してくれた”という記憶が、お子さんの一生の財産になりますよ。
筆者からのご案内
本記事は、筆者が独自に行った調査や情報収集をもとに、筆者自身の主観的な評価や感想を交えて構成しております。そのため、記載の内容や見解はすべての方に当てはまるものではなく、また同様の結果を得ることやサービスをご利用いただけることを保証するものではございません。
情報の正確性・完全性・最新性については細心の注意を払っておりますが、内容を恒常的に保証するものではございません。
サービスや条件、仕様等は予告なく変更される場合がございますので、必ず公式サイトなどの一次情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。
また、本記事の内容を参考にされたことにより生じたいかなる損害や不利益につきましても、筆者および本サイトは一切の責任を負いかねますことをあらかじめご了承いただけますと幸いです。
本記事は広告を含んでおりますが、いずれも読者の皆さまの追加的な情報収集及びご判断の一助となることを目的に掲載しております。
なお、当サイトはAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。
価格は変動することがあるため、必ずリンク先のサイトまたは公式サイトで確認するようにしてください。
本記事はあくまで参考情報としてご活用いただき、必ず公式サイト等で情報をご確認のうえ、ご自身の判断で最終決定をしていただけますよう、心よりお願い申し上げます。



子どもたちが「これは自分の好きなこと」と胸を張れる習い事は、きっと一生の宝物になります。
他の子と比べず、その子だけの“らしさ”を見つける習い事選び──その最初の一歩が、この記事で見つかりますように。
出典
文部科学省(スポーツ庁)公式|学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン
公益財団法人スポーツ安全協会 公式|スポーツ安全保険の制度案内
消費者庁 公式|こどもの事故防止
こども家庭庁 公式|こどもを事故から守る!事故防止ポータル
公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)公式|公認スポーツ指導者制度









コメント